一日中、編物をしていた。音楽など聴きながら、ひたすら編む。表編み、裏編み、表編み、裏編み。段数を忘れないように、こまめにチェックする。「正」の字が、ずらっと紙に並ぶ。世の中の男性諸君は、女の子が恋人にセーターを編んでいる時は、彼氏の顔を思い浮かべるんだろうな、なんて思っているのかもしれないが、コージ苑は、案外そうでもないと思うのだ。編物をやっている最中は、せいぜい「表」「裏」「正」の3文字しか頭にないのだ。ごめん、アンチロマンチストで。