料理オンチの七味屋氏であるが、 パスタだけはコージ苑よりも上手い。 いかにもオトコというか、「適当」に作らないからだ。
例えばコージ苑は、パスタがどうやったら美味しくなるかは知っている。 お湯には、たっぷりと塩を入れること。 ゆで加減はあくまでかため、ソースをよくよく絡めること。 ソースは時間をかけて煮詰めること。 オリーブオイルをケチらないこと。 しかし、毎日の、しかも自分だけのための食事には、 塩とオイルを少なめにし、ゆで時間も適当に、 ソースもパスタをゆでている間に簡単に、 という風に、かなり手を抜いて作ってしまうのだ。
そこへ行くと七味屋氏は、最初に習ったのが本格派だったため、 応用する(=手を抜く)ということを知らず、 まるで創業100年の老舗の職人であるかように、 基本に忠実にパスタを作る。 これをコージ苑だけが楽しむのはもったいないと、 今日の夕食に二人の女性をご招待した。
7時ごろ自宅を訪れたぶっひー嬢とフレンチ嬢、 まずL国のビールで乾杯。 女性陣が飲みながらお喋りに興じている間、 職人七味屋氏は、黙々とパスタを作る。 今日のブツは、先日ベネチアで購入した、超太麺である。 なにせ、ゆで時間の指定が20分と半端ではない。 出来上がるのに、時間もかかろうというものだ。
七味屋氏作る。 私達飲む。 七味屋氏作る。 私達飲む。 フェミニストが見たら、泣いて喜びそうなひとコマである。
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追記:ゆであがった超太麺は、まるでウドンのようだった。 ということは、ウドンとトマトソースの組み合わせはOKだということか。
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