出向コージ苑

2003年07月11日(金) 湖巡り

半日旅行である。

ベケ教授宅の上階に住むマリ教授が、
ちょうど日本からゲストが来るから、と誘ってくれた。
行き先はブレッドとボヒニという名の、二つの湖。

こちらの人達はドライブといっても良く歩く。
自他共に認める運動不足のコージ苑、
本日の行程についていけるか、少々心配である。

まずはブレッド湖のほとりにあるカフェで腹ごしらえ。
ここはマリ教授ご推薦の、おいしいケーキを出すお店。
満を持して出てきたそれは、
生クリームとカスタードクリームがぷるんぷるんしながら、
パイ皮に挟まれているものであった。
食べてみると、確かにおいしい。
クリームだらけのくせに、甘さはある程度控え目。
うん、ここはまた来たい。

ブレッド湖の中央には島があり、
そこには5世紀からの教会がある。
時間があれば船で渡れるということだが、
今日は強行軍なので、次回に見送る。

ボヒニ湖畔はキャンプ場になっている。
さすがは夏休み、キャンピングカー専門の展示会のごとく、
木々の間に止まっている車車車。
キャンプも近代的になったもんだよ。
コージ苑はかつて、
「蚊がいなくて電気があるキャンプならしてもいい」、
という暴言を吐き、アウトドア派の友人を呆れさせた事があったが、
この分だとそんなの簡単に出来るのかもしれない。
やばい、条件変えなきゃ連れて行かれるぜ。←根っからインドア派

ボヒニ湖に流れ込む川を辿って森の中を30分、
轟音と共に目に飛び込んできたのは、
はるか上方から落ちる水の柱だった。
滝壷はエメラルドグリーンに輝き、まことに美しい。
周りが涼しいこともあり、しばらくの間ぼーっと眺める。

とにかくこのあたり、
川だろうが湖だろうが、水質が本当にきれいなのだ。
比較的浅いところでは、
透明な水の中に泳ぐカワマスの姿を見ることができる。
それがだんだん深くなるにつれ、
瑪瑙色からエメラルドグリーンへと色が変化する。
周囲の木々の色とあいまって、世界中が緑色に染まるようだ。

しかし、人間色気よりも食い気。
シューベルトなんぞを口ずさみながら、
コージ苑一行がとった旅行最後の行動は、
「レストランでボヒニ湖産カワマスのローストを食べる」だった。
さすが、きれいな川で育った魚は美味い。

※※※※※

林真理子『強運な女になる』 中公文庫
別に、今現在不幸だからとかいう理由で読んだのではない。
筆者の華やかな、少なくとも華やかに見えるライフスタイルには、
共感反発あこがれ妬みなど、それこそ様々あろうが、
「これが私だ、文句あるか」とばかりにきっぱり言いきってしまう、
そんな力がこの人にはあると思う。
だからといって、座右の書にしようというつもりもないが。


 < これまで  もくじ  これから >


コージ苑