出向コージ苑

2003年06月20日(金) 花の市場

夏至直前の週末である今日、
旧市街の中心で、花の市場が開かれている。
夏至祭の現場にいられないコージ苑だが、
せめてこれだけでも、と出向いてみた。

市場は、花で埋まっていた。
L国の夏至に必須のアイテムは、草で作った冠である。
男性用には、柏の葉で作った巨大な冠。
女性用には、(多分)菖蒲の葉で編んだ華奢な冠。
他にも、野の草花をアレンジした花束や、
麦の穂で作った飾り物など、
日本ではちょっとお目にかかれないようなものがいっぱい。

中央に設置されたステージでは、
民族衣装を身にまとった男女が、
フォークダンスを踊っている。
陽気な音楽に、皆心が浮き立っているようだ。
昼間からすっかり酔っ払いのおっさんも多い。

L国の夏は雨が多く、
夏至の日も、ほぼ毎年雨が降るらしい。
その中で、人々は夜通し歌い踊り、チーズとビールで夏を祝う。
聞くところによると、夏至の夜は決して寝てはいけないそうだ。
寝てしまうと、その人は一年中ずっと眠くなってしまうとか何とか。

今日も、突然雨が降ってきた。
あわてて売り物にシートをかける商売人たち。
コージ苑も、傘をさして撤収。
今日の収穫は、アシの茎を編んだランチョンマットを4枚と、
先述の、女性用の冠。
気分だけは思い切り味わっている自分なのだ。

※※※※※

森博嗣『女王の百年密室』幻冬社
これ、シリーズになるのかしら。
…というより目にとまったのは最後の註。
「これは書下ろしです。原稿用紙911枚(400字詰)」
という情報、出版界では普通に入れられるものなのか?
作者本人が書いたのなら、
ここにこそ彼のカラーが見えている気がするのだが。


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