出向コージ苑

2003年05月24日(土) 愛すべき我らが隣人

L国ではかなりの盛り上がりを見せているユーロビジョン。
大掛かりな割には、日本では全く知られていない。
そればかりか、欧州においてすら、その知名度は危うい。
そんなイベント、ユーロビジョン。

簡単に言えば、これは「各国対抗歌合戦」である。
東はロシア・トルコから西はポルトガル・アイスランドまで、
「欧州」各国の代表が歌を披露し、点を争うのだ。
前年に優勝者を出した国が、次の年の開催国となる。
従って、今年の会場はL国なのである。

会場となるホールに行くという選択肢もあったのだが、
「現場」にそこまでの価値を見出していないので、
バタヤン宅に集合して、ガイド片手にテレビ観戦。

出演する歌手は、国内ではともかく、
欧州全土では決して有名ではないので、
このイベントは、いわゆる登竜門的な意味合いも持っているらしい。
今回、国際的に知名度の高いのは、
ロシア代表の「タトゥー」だけだった。
そのせいか、本人かなりやる気の無い感じで歌ってたけど、
まあ、それは後の話。
女性歌手は皆、気合い入れまくりの化粧をしている。
遠目なら映えるんだろうが、
テレビで見ると、はっきり言って怖い。

大会の公用語が決まっているらしく、
L国人の司会者はL国語ではなく、英仏2ヶ国語で喋る。
セリフは事前に全て決められており、
アドリブは不可なのだそうだ。
何だか変なの。

さて、アイスランドをトップバッターに、
いよいよ歌が始まると、見えてくるのは各国のカラー。
イスラエルやギリシャは演歌系、
ゲルマンはやっぱり野暮ったくて、
フランス・ベルギーはちょっと前衛的に。
曲自体は「どこかで聴いたことのある様な」、
言い換えれば個性もひねりも無い「ポップス」だったけれど、
演出や歌手本人に、隠しようもないお国柄が表れていた。
(もっとも、わざと出していたという可能性もある)

26カ国全てが歌い終わった後は、電話による一般投票。
自分の国には入れてはいけないルールになっている。
各国で得票数を計算して、
上位10位までに点数を与える。
中継で各国のキャスターが発表するので、
1位から26位まで、キビシクわかってしまうのだ。

各国の発表する順位を聞いているうちに、あることに気づく。
どの国がどこに投票するのか、段々読めてくるのだ。
例えば、ポルトガルはスペインを1位にする。
ノルウェーはアイスランドやスウェーデンに、
ロシアはウクライナやバルト諸国に。
イスラエルはドイツには投票せず、
ギリシャはトルコに低い点を与える。

地理的に近いから、歌の趣味が似通っているのだといえば、
それはそれで納得できる話。
はたまた、国民感情は政治に反映されるものだといえば、
それも深〜く頷ける説明。
…にしてもちょっと引っかかるものが。
スウェーデンが1位を発表する時に、
「1位には、我らが愛すべき隣人のノルウェーを」と言ったのが、
妙に耳に残ったりして。
ケンタロウ氏の説によると、
「政治色が強いんや、ユーロビジョンは」ということだが、
果たして本当のところはどうなのか。

優勝はトルコ。
開催国である我らがL国は、北隣E国が入れてくれた5点だけ。
それでも0点のイングランドよりは…ね(苦笑)。
(個人的にイングランドには同情するコージ苑)

※※※※※

ジョルジュ・カステラン『スロヴェニア』文庫クセジュ
自分が住むことになる国について何か知っておこう。
旅行した時に、『歩き方』は読んだので、もう一歩突っ込んだところを。
…と思ったはいいが、
歴史文化その他、いくら初歩とはいえ一度に覚えられるわけもない。
というわけで、この本は買うことにしたコージ苑である。


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