L国ではかなりの盛り上がりを見せているユーロビジョン。 大掛かりな割には、日本では全く知られていない。 そればかりか、欧州においてすら、その知名度は危うい。 そんなイベント、ユーロビジョン。
簡単に言えば、これは「各国対抗歌合戦」である。 東はロシア・トルコから西はポルトガル・アイスランドまで、 「欧州」各国の代表が歌を披露し、点を争うのだ。 前年に優勝者を出した国が、次の年の開催国となる。 従って、今年の会場はL国なのである。
会場となるホールに行くという選択肢もあったのだが、 「現場」にそこまでの価値を見出していないので、 バタヤン宅に集合して、ガイド片手にテレビ観戦。
出演する歌手は、国内ではともかく、 欧州全土では決して有名ではないので、 このイベントは、いわゆる登竜門的な意味合いも持っているらしい。 今回、国際的に知名度の高いのは、 ロシア代表の「タトゥー」だけだった。 そのせいか、本人かなりやる気の無い感じで歌ってたけど、 まあ、それは後の話。 女性歌手は皆、気合い入れまくりの化粧をしている。 遠目なら映えるんだろうが、 テレビで見ると、はっきり言って怖い。
大会の公用語が決まっているらしく、 L国人の司会者はL国語ではなく、英仏2ヶ国語で喋る。 セリフは事前に全て決められており、 アドリブは不可なのだそうだ。 何だか変なの。
さて、アイスランドをトップバッターに、 いよいよ歌が始まると、見えてくるのは各国のカラー。 イスラエルやギリシャは演歌系、 ゲルマンはやっぱり野暮ったくて、 フランス・ベルギーはちょっと前衛的に。 曲自体は「どこかで聴いたことのある様な」、 言い換えれば個性もひねりも無い「ポップス」だったけれど、 演出や歌手本人に、隠しようもないお国柄が表れていた。 (もっとも、わざと出していたという可能性もある)
26カ国全てが歌い終わった後は、電話による一般投票。 自分の国には入れてはいけないルールになっている。 各国で得票数を計算して、 上位10位までに点数を与える。 中継で各国のキャスターが発表するので、 1位から26位まで、キビシクわかってしまうのだ。
各国の発表する順位を聞いているうちに、あることに気づく。 どの国がどこに投票するのか、段々読めてくるのだ。 例えば、ポルトガルはスペインを1位にする。 ノルウェーはアイスランドやスウェーデンに、 ロシアはウクライナやバルト諸国に。 イスラエルはドイツには投票せず、 ギリシャはトルコに低い点を与える。
地理的に近いから、歌の趣味が似通っているのだといえば、 それはそれで納得できる話。 はたまた、国民感情は政治に反映されるものだといえば、 それも深〜く頷ける説明。 …にしてもちょっと引っかかるものが。 スウェーデンが1位を発表する時に、 「1位には、我らが愛すべき隣人のノルウェーを」と言ったのが、 妙に耳に残ったりして。 ケンタロウ氏の説によると、 「政治色が強いんや、ユーロビジョンは」ということだが、 果たして本当のところはどうなのか。
優勝はトルコ。 開催国である我らがL国は、北隣E国が入れてくれた5点だけ。 それでも0点のイングランドよりは…ね(苦笑)。 (個人的にイングランドには同情するコージ苑)
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ジョルジュ・カステラン『スロヴェニア』文庫クセジュ 自分が住むことになる国について何か知っておこう。 旅行した時に、『歩き方』は読んだので、もう一歩突っ込んだところを。 …と思ったはいいが、 歴史文化その他、いくら初歩とはいえ一度に覚えられるわけもない。 というわけで、この本は買うことにしたコージ苑である。
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