| 2003年03月25日(火) |
my favorite things |
JR東海。 じゃなくて、sound of musicの中の有名な歌。 「南太平洋」のhappy talkと共に、その愛らしさが好きな曲。
元気がないときには好きなものを思い出すの、と映画の中で主人公が言う。 これ、軽いオチコミには効果がありそうだ。 しかし、現代のお悩みは中々複雑。 ストレスの三大解消法、即ち飲酒ヤケ食いカラオケなんか、 思い出すどころでは収まらず、どれも実際「やっちゃってる」のだ。 確かに、ジョッキと餃子の絵を思い浮かべるだけで消えうせる悩みなら、 最初からあれこれ考えずにただ飲んどけってなもんである。 酒はおいしく飲もうよ。
…なんか論点がずれた。 そういうことが言いたいんではなくて、 要するにコージ苑、各人の「元気の素」はなんだろうと思い、 数人の知り合いに聞いてみたのだ。
某氏にとって、それはギターだった。 某嬢にとって、それは彼氏だった。 某氏にとって、それは大音量で聞く音楽だった。 某嬢にとって、それは長電話だった。 コージ苑はなんだろう。
月並みで申し訳ないが、それはやっぱり読書。 登場人物に自分を重ねる、とまではいかないけれど、 その時代その人物、その世界にぐぐっと入り込む自分を感じるのは楽しい。 ネタはなんでもいい。 何せ自他ともに認める乱読女である。 『剣客商売』で老剣士に惚れ惚れした直後に『ソフィーの世界』に出かけ、 帰ってくるなり林望の本を見ながら料理を始め、 それを食いつつハインラインかアシモフあたりで未来へ飛んじゃう。 そんな無差別級書籍漁色女にとっては、 五感の全てを駆使して活字を追う、そんな作業ができる本が良い。 一冊の本は一個の世界、とすれば、 コージ苑は一生のうちに、どれだけの世界を覗けるだろう。 某ゲーム機に倣って、とりあえず目指せ100万、とでも言っとこっかな。
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椎名誠『シベリア追跡』 大黒屋光太夫の足跡を辿るシベリアの旅。 この人の本は、いつでも元気をくれる。 旧ソ連を扱った作品は、大体二系統に分けられそうだ。 一つは、背筋凍る系、もう一つはしょうがないから笑っちゃえ系。 椎名誠のこの本の場合は後者。 随所に感じるニュートラルな視線は、そのままこの人の大きさなのかもしれない。
黒岩重吾『天の踊り』 バレエ業界を舞台に繰り広げられる殺人事件のオハナシ。 先日読んだ米原万里にもあったが、 バレエの世界ってば、表の華やかさからは想像もつかない泥沼があるようだ。 ところで、松本清張全盛のこの時代、推理小説はイコール社会派。 作品の主眼は明らかに推理にではなく、 陳腐な言葉で表すと、事件をとりまく人間模様に置かれている。 いいんだよ、別に。これはこれで面白い。 しかし、「本格推理小説」と銘打った本を手にとる時、 いわゆる新本格に慣れきった人間が期待する内容ではなかったと、 そういうことだ。
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