出向コージ苑

2003年03月22日(土) 氏の詩

さる高名な詩人が一人、自作の詩を朗読しにやって来る。
コージ苑と同年代の日本人なら、必ず一つはこの人の詩を読んでいるはず。
だって教科書に出ているんだもの。
「あるいはネリリし、キルルし、ハララしているか」
このフレーズに聞き覚えがあるでしょう。その人です。

昔の金持ちの家だという、旧市街の瀟洒なお屋敷でそれは行われた。
出演は詩人とピアニストであるその息子、トロンボーン奏者の三人。
清々しい詩もナンセンスなものも、楽しいのも哀しいのも色々あったが、
学生たちに人気だったのは、メロディーつきの「かぼちゃ」の詩。

一昨年は女に子供をうませたりしたが、
今では女に食われてばかり。

このフレーズに彼らはいたく感激したらしい。

※※※※※

さて、朗読会の後は麿君の送別会。
お客様と夕食の大使館メンツより一足お先に買物をして、
七味屋さんちで飲み始めていた。
と、部屋の主から電話がかかる。

「今終わりました。で、彼らも来るって言ってます」

おっと。
何だそれ。

どうすりゃいいんだろうとぼんやりしてしまったコージ苑を尻目に、
Y先生は落ち着き払って学生たちに召集をかける。
結果、とんでもない人数で飲み会が行われた。
本日主役であるはずの麿君は、人の群れから離れて静かに飲み食いしていた。

コージ苑は3時過ぎにドロップアウトしたが、
ほとんどの参加者は5時6時までがんばったんだそうだ。
最後まで元気だったのは、一番疲れているはずのゲストの彼ら。
そしてその後、哀れなり部屋の主は、全員を自宅までピストン輸送した由。

こんな「ちょっと考えられないこと」が起こってしまう。
これだから小さい国はおもしろい。


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