年が明けてからのコージ苑は、この日のために生きてきたようなものだ。 去年の資料を読むところから始まって、 スポンサー探しに参加者募集、大使館への協力要請、学生の指導などなどなど。 この一週間はろくに寝られず、(曲がりきっているとはいえ)お肌が荒れ、 しまいには自分でもわけのわからないことを口走るという、 まさに疲労度レベルE。
というわけで、スピーチコンテストである。 L国のそれは今年で第2回。 まだまだ試行錯誤の段階で、従って規模は小さい。 しかし今年は、幸運にもスポンサーがつき、 優勝者には何と、日本への往復航空券と滞在費が送られる。 …いっそ自分が出たかった。そして日本へ行くのさ。
会場は大使館。 コージ苑とY先生は準備があったので、開場1時間前に出動した。 ここ最近着る機会が減ったスーツのせいで、ちょっと動きにくい。 ありゃ人間の行動を制限するための服だな、本当に。 何だかんだで時間は過ぎ、あっという間に開始時間。 聴衆は約40人、報道も来ていたので学生は緊張しまくり。 コージ苑は司会だったので、彼らと向き合う形になっていたのだが、 時々すがるような目をしてこちらを見ている。 声をかけてあげられないのがつらいところ。
今回の共通テーマは「私が学んだ日本」(すいませんねベタで)。 後の講評で言われたように、かなり抽象的なテーマであったが、 学生達は(ぎりぎりだったけど)良く頑張って自分なりのスピーチを作った。 それぞれのタイトルは以下のとおり。 ・日本の二つの顔 ・文化理解の二つの方法 ・日本料理 ・自然に関わる行事〜お花見とリーグォ(夏至祭)〜 ・幻の日本 ・日本の独自性はどこからきたか ・アジアを知らない外国人 ・日本を理解するということ
発表者の持ち時間は、5分プラス質疑応答約2分。 やってみるとわかるが、5分喋るというのは結構大変なことだ。 ましてや彼らにとって、日本語は外国語。 暗記するのはさぞかし大変だったと思う。 ほぼ完璧に出来た学生もいれば、途中でつまってしまった子もいた。 それでも皆、顔を真っ赤にしてよくやっていた。 と思うのは、親バカならぬ教師バカ?
優勝者は、あの「女優」ローラちゃん。 表彰の時も閉会後のレセプションでも、 信じられないといった顔で呆然としていた。 彼女は来月からの韓国短期留学も決定しているので、 この半年はアジア漬けの生活ということになりそうだ。
ローラちゃん、あのね、先生お願いしたい事があるんだけど。
キムチと柿の種と「ごはんですよ」買って来てほしいなんて言っちゃだめ?
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