スピーチコンテストが来週に迫っている。 本来ならばとっくに原稿書きあげて、暗記の練習に入っておくべきところ。 しーかーしー、まだ出していやがらない…おっと先生口がすべっちゃった、 出していない学生が数名いるのだ。 今年は奇跡的に豪華な賞品が揃えられているというのに、 そのありがたみを彼らはちっともわかっちゃいない、のかもしれない。 今日は昼までで授業が終りなんだけれど、コージ苑は仕方なくこう言った。
「今日は5時まで大学にいますから、書いて持ってきなさい」
彼らはこう答えた。
「はい」(この返事覚えておくように)
そしてコージ苑は待った。 待った。 待った。 あたかもメロスを待つかのように。
そしてメロスは誰一人として来なかった。 おいおい、この場合自分死刑?もしかして死刑?
………コージ苑の青春を返せ――――――――――――!(号泣)
ま、ね、自分の学生時代を思い出すと正直怒れないんだけどね。
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何せ時間がたっぷりあったから本1冊読んじゃってさあ、 って、声が震えてるのわかる゛?
灰谷健次郎『わたしの出会った子どもたち』 いい子ばっかりだよう、これに出てくるの(泣)。 どこかの誰かも見習いやがれ…おっといけない、先生また口がすべっちゃた、 どこかの誰かさまも見習われるとよろしくってよ。 とにかく、この人の作品に共通する特徴として、 悲しさの中から生まれる透明な優しさが心にじぃんとくるのだ。 うんそうだよね、だったら今のコージ苑、 限りなく透明に近い(でもブルー)のね。 あー疲れた。
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