世の中、様々な迷信がある。 いちいち信じていたらろくに道も歩けないんじゃないかという気はするが、 理屈抜きに、何となく守ってしまうものがある。 コージ苑の場合、その迷信はこれ。
「夜に爪を切ると、親の死に目に会えない。」
これで今まで何日爪を切り損ねていることか。 本当は風呂上りの直後、爪が柔らかくなっている時が一番やりやすいのだが、 それでもあえて日中を待ってしまうというこの悲しさ。 ちなみに吉野朔実はこれをして「人格は不幸によって形成される」と言っている。
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星新一『ごたごた気流』 いつ、どこで読んでもお見事なオチ。 その点で、この人以上の作家にはあまりお目にかかれない。 ちなみにコージ苑、どこにこの人を感じるかというと、 「エヌ氏」「アール氏」というカタカナ・イニシャル。
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