出向コージ苑

2002年12月05日(木) 会話テスト

Y先生と共同でやっている会話の授業は、本日期末テストである。
今学期のテーマは「会話における実践的な待遇表現」。
テストはロールプレイ形式で、学生は自分に課せられたタスクを達成する。
タスクは例えば「多忙な先生に、明後日までに推薦状を書いてもらう」とか、
「視察に来た外務省の方と上手に会話をする」とか、様々なものがある。
いつも顔を合わせているコージ苑やY先生が相手では、
どうしても学生側に甘えが出てしまうということで、
大使館員で、以前大学でも日本語を教えていたAさんに会話の相手を頼む。

タスクの割り当てはくじ引きで決められ、
学生は一人づつ教室に呼ばれて、その時点で初めて自分のテーマを聞かされる。
ペーパーテストはまるっきり出来ないのに会話が恐ろしい程上手な子、
緊張のあまりタスクを達成するという義務を忘れてしまう子、
表現を丸暗記していたため、妙なときに妙なことを口ばしってしまう子と、
テストの出来は様々である。
しかし本日一番のヒットはシンディだった。
彼女のテーマは以下のとおり。
「日本人の知り合いに、DVDを買って来てくれるよう頼みましたが、
その知り合いは『お金はいらない』と言っています。
上手に対応して、お礼を言いましょう。」
まあ、ぶっちゃけて言えば「奢られた時の対応」ということである。
(そしてこのような状況は彼らにとって良くあることだ)

シンディは、1回目は「そんな、とんでもない」と断った。
よし、よく出来ました。
2回目、「でも、申し訳ないですし」と更に断った。
うんうん、しかもわざとらしくないしいい感じだぞ。
そして3回目。
Aさんが言う。「でもね、お土産のつもりで買ったんだから本当にいいのよ」
シンディ、必死に表現を思い出しながら答える。
「でも、私が頼んだんですし、お言葉に甘えて…ありがとうございます」
教師陣、声なく爆笑。
シンディ、そこは前半と後半を分けるべきなのよ…


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