| 2002年10月25日(金) |
お仕事してもいいですか |
コージ苑がL国に着いて2ヶ月と1日が過ぎた今日、 そして手続きを始めてからほぼ1ヶ月と3週間の今日、 やっと長期滞在と労働を許可するビザがおりた。 やあれやれ、である。 何しろ今までビザがないから建て前は仕事をしていないことになっており、 従ってこの2ヶ月間、給料が一銭も出ていなかったのだ。 当然その間の生活費は自腹。 (もっとも給料が出たとしても雀の涙なので状況はあまり好転しないが) バスの定期毎日の食事、オペラ観劇から電話代、全部自腹。 部屋を修復する費用も生活用品を買い揃えるのも、当然自腹。←しつこい しかしこれで! これでやっと給料がもらえるんだー!! …11月末には(しかも学部秘書さんに言わせれば「hopefully」)。 泣きたい思いで「給料のうち食費はいくら、電話代はいくら」と、 今のうちから皮算用をしているコージ苑である。
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杉本苑子『山河寂寥(上)(下)』 平安時代、天皇の姻戚となる事で権力をふるった藤原一族。 見かけは雅で華やかなこの時代の裏の、政治的なかけひき。 いいねいいね、こういう筋立ては大好きである。 この本の主人公は藤原一族出身の一人の女官で、 作者は彼女の一生を通して、その時代を綴る。 後書きによれば、他にも藤原一族の軌跡を描いた本が数冊あるそうなので、 帰国した時にでも探してみようかしら。
佐藤正午『ジャンプ』 「5分で戻る」という言葉を残して失踪した恋人を探す男の話。 はじめは必死で捜索を続けるが、段々と彼女の存在が自分の中で薄れてくる。 そしていつのまにか日常にもどり、別の女性と結婚する。 後には解けない謎だけが残る。 これも人生の選択だと思っていた男が、5年ぶりに再会した女から聞いた事実は、 すっきりとした読後感を誘うどころか、彼にとってはかなり残酷なものだ。 実際コージ苑、読んでいる時はこの男にむかついていたのだが、 最後の最後で妙に同情してしまった。
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