ビザの申請をするのには、あきれるほどの時間がかかる。 今までにも書類の翻訳を頼んだり、銀行に口座を開いたりと、 ちょこまかと動かなければならなかった。 今回のクリアすべき「イベント」は、ビザの代金振込みと証明写真の用意。 夕方は仕事で時間がないので、朝少しだけ早起きして出かけた。 英語が通じにくい国なので(コージ苑の英語力の問題もあろうが)、 こんなちょっとした用事にも、中々手間がかかるのだ。
まず、口座を開いた銀行へ行く。 ここでは日本のように、番号札をとって順番を待つのだが、 機械の表示が(当然)わからないので、 どのセクションを選んだらいいのかわからない。 ちょうど守衛さんがいたので、身ぶりで「どこだ」と聞くと、 あっさり「ここだと思うよ」と答えてくれた。……英語で。 もうー、こういう事がたまにあるから困るんだよ。 これじゃまるでコージ苑があほである。 朝のことなので、1分も待たないで窓口に呼ばれた。 ここのおばさんは英語ができないが、書類を渡せば事は済む。 無事クリア。
次に証明写真をとる。 3分写真機械が、ここにはない。 なぜなら3分ではなく、5分かかるのである。 何故か郵便局に機械があるので、小銭を用意して行く。 見合い写真でもなかろうし、なんでもいいやと面倒くさがったコージ苑、 かなり適当な服と化粧でさっさと撮る。 他にやることもないので、機械の前でぼーっと仕上がりを待っていると、 エリツィンみたいなおじさんがいきなり話し掛けてきた。 ちなみにこの人はロシア語である。 勿論さっぱりわからないが、おそらく彼は 「そんなにへばりついてないでも出来たらわかるから」 とか何とか言ってたのだろう。 別に心配してるわけじゃないんだけどね。 そして写真がペランと出てくると、「ほらほら」と指差す。 わかってるってば、乾かしてるの待ってるんだよ。 おもむろに取り出して、おじさんに向かってニヤッと笑うと、 「よく撮れたか?」と聞いてきた(ようだ)。 よく撮れたよ、まるで犯罪者みたい。 ほらほら、と見せると、彼はふーむと覗き込んで「ハラショ」と笑った。 心温まるっつーか、外国でよくあるパンダ気分っていうか…
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