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■ 演奏会演奏記
第304回市響「ファミリー交響楽コンサート」
シューベルト:ロザムンデ序曲 ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 ストラビンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947版)
指揮:森口 真司 市川交響楽団
一番難しかったのはペトルーシュカよりもベートーヴェンであったろう。 音符をただ音にするのではなく、楽譜の中に込められた作曲家の真の狙いを引き上げ、それを完璧に再現するという意味で古典派の作品は後年の作曲家よりも遥かに難しい。
しかも昨今ではピリオド楽器の隆盛もあり、一昔前の「じゃじゃじゃじゃ〜ん」みたいな演奏では聴き手を納得できなくなってきている。 この指揮者の演奏解釈は先鋭的なベートーヴェンではなかったが、かといって大時代的なベートーヴェンでもなかった。一言で言えばメリハリのはっきりとした非常に集中力のあるベートーヴェン。何回か練習をするうちに「この人はベートーヴェンの本質をよく理解している」と思いました。スコアを見てみれば良く分かります彼の作品は強弱記号が、これでもかというくらいにしつこく書かれています。同時代の他の作曲家に比べるとそのあまりの違いに驚きます。その点にきちんと着目し、変に妥協することなくオケにわかりやすく要求し続けてくれたのは良かった。
ただ残念なのはオケがその要求にやっと本番間際に答えられた点だ。本当だったらオケがそのことを最初からきちんと理解していて、それ以上のことを目指せたならばもっといい演奏ができたであろう。 私は古典派の様々なスタイルの演奏も聴いてきているし、様々な演奏スタイルも経験してきているから、練習していてもいつまでも変わらないオケの鈍重な演奏に結構いらいらする場面がありました。特に毎回のように感じたのが、奏者それぞれが一つの方向に向いていなバラバラに演奏している点であった。指揮者もそう感じていたらしく「軍隊のように」などと言ってました。
今回の演奏会は「真に音楽を演奏するとはどういうことなのか」を見つめなおすいい演奏会であったと思います。これを機会にただアンサンブルが合わないとか音程が悪いといった技術面だけではなく(もちろんこれらも大切だが)、音楽をどのように表現するかをも大切にしてほしいです。
なんかえらそうに書いてしまった。 演奏会自体は良かった言う感想が多かった。私自体はペトルーシュカで2回大きなミスをしたが、まあ許してもらえるだろう。3回までならOKだから。 次回は2月22日に「ドイツレクイエム」をやります。 たった2ヶ月でこの作品を仕上げるなぞ出来ません。 この時期の演奏会は過去3回とも練習不足で演奏会が来てしまい、不本意な結果に終わってしまいます。
2003年12月14日(日)
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