| 2003年07月29日(火) |
LIFE SAVER? |
●ご注意● 渋不破ではなく『不破渋』未来パラレルです。しかも結構半端なカンジで(をい)。 それでも「まぁ見てやっか」とみかみんちっくにデビスマ浮かべて頂ける方は宜しければご覧下さいませ(ぺこり)。
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「渋沢、横になれ」 湿度と室温が適度に保たれた不破家の一室の静寂を破ったのは、やはり部屋の所持者だった。 大学の課題であるスポーツ医学のレポートに取り組んではいたものの、少々飽いていた渋沢は軽く伸びをして肩をならす。
今度は何だ…?
出会ってから五度目の誕生日を迎えるが、この突発性は些かも衰えない。そしてその都度新たなる感覚を齎す吃驚箱のような傍らの存在を、楽しく、そして愛おしく感じる渋沢だった。 だから、言われるままに浅葱色のベッドカバーの上に190センチに達した体躯を横たえる。
「それか、ら…っ!?」 続く筈の言葉は、頭髪ごと掴まれ後頭部を引かれる衝撃によって抹消された。抗議する前に鼻梁を摘まれ、口唇に喰らいつかれる。滲む視界で加害者を睨め上げたが、半眼の双眸に影を落とす長い睫毛さえも視認できない。二度呼気を吹き込まれ、音をたてそうな勢いで口唇が離れる。 漸く新鮮な空気にありつけると思いきや、再度薄い花弁が襲撃する。口腔内で反撃しようにも大量の呼気で封じ込められる。耐え切れずに双肩を押し上げるその直前、焦茶色の頭髪が渋沢の頬から遠ざかった。 肩で呼吸を整える二つの気配が室内に放たれる。
「な…っ、何するんだ不破?」 回数こそ少ないがいつものそれとは異なる荒々しさに、渋沢が一抹の不安を感じたとしても無理はなかろう。乱れきった茶褐色の頭髪もそのままに、自分の腹の上に馬乗りになった漆黒のシャツに縋る両手に力が篭った。不破は僅かに眉根を寄せたが、鋭利な瞳に柔らかさを湛えて眼前の雫をぺろん、と舐め上げた。
「うわっ!」
瞬時に朱に染まり言葉を失う、自分より一回り大きなこの男を、可笑しくも愛しいと認識する。そんな自分に面映ゆさを感じる不破は更に口唇を落とした。宥めるように、揶愉するように。 額に瞼に鼻梁にと掠めていく温もりと吐息に、知らず身体をよじる渋沢。それは不破にとっては誘(いざな)いと同義であった。こくん、と震える咽喉仏に曼珠沙華を刻み込む。無音の吸気を口唇ごしに感じ取る。ふ、と微音の呼気を零すと同時に、右の掌底を濃紺のシャツの隙間に滑り込ませて脇腹を撫で上げた。即座に渋沢の背中が浮く。予測通りの反応に合わせて白いTシャツを引き上げる。
「…予定変更、だ」 「…?」 黒耀石が艶やかに煌めいた。抗えないほどの甘やかな輝きに酔い痴れる渋沢には、その言霊はただの振動として鼓膜を擽るだけであった。自分よりもやや華奢ながら、すっかりキーパーらしくなった掌がするり、と突起を撫ぜた。
黄昏時の山吹色がその明度と彩度を完全に落とした頃、二人の肌が汗の揮発を完了した。セミダブルとはいえ規格サイズに切迫した男が並んでいるのだ、ベッドが悲鳴を上げるのも仕方あるまい。 その悲鳴を無視して渋沢が寝返りをうつと、額にコップを乗せられる。
「……ありがと」 いつの間にやら用意されていたらしい、揺蕩(たゆた)う氷の入った水を零さないように気をつけながら上体を起こす。不破が薄い笑みを口の端に掃きつつ見守る。
何が面白いんだろう…?
渋沢にはこういった無意味な戯れの真意は測りえない。だが、不破の瞳が子供のように星を宿すのでつい流されてしまうのだ。その渋沢の寛容さに対する甘えであると二人が気づくのは、もう少し先になるのだろう。 水を飲み干し氷を一つ噛み砕くと、漸く咽喉が落ち着いた。 「…結局、レポートできなかったな…」 ふと零れる現実の認識に、不破の眉宇が顰められる。 「すまん」 簡潔に返される謝辞に笑顔で許容する。 「いいよ、下宿に帰ってから仕上げるから。明日は1限休講だしな。何とかなるだろう」 「俺がそちらに赴くべきだったな」 「や、俺も不破の資料を読ませてもらいたかったしな。構わないさ。それに、この部屋はやっぱり落ち着くよ」 頬を緩ませて室内を見渡す。スチールとブナ材をメインとした家具はシンプルながらも優しい印象を醸し出す。原書が溢れる本棚、幾度もカスタマイズされたパソコンも所持者の性格を明言しているようで渋沢は微笑を深くする。 「…渋沢」 「何だい?」 不意に増した真摯な眼差しに、渋沢はうっかり見蕩れそうになりながらも返事をする。
「お前は、死ぬな」
「………は?」
思いも寄らない台詞の登場。二の句を継げない渋沢の双両肩を掴んで不破が続ける。超新星の眼差しが渋沢を射抜く。 「今年は特に水難事故が多い。それも救助者が命を落とす二次遭難的なものが多発している。お前のことだ、その可能性は少なからずあるだろう」 「!」 自分がレポートを作成している間、オンラインニュースを見ていたのは気づいていたが、その詳細は頓着していなかった。練習漬けの毎日とは言え、級友とのキャンプを計画していた渋沢は僅かに瞠目した。 「だから、お前が溺れたらすぐに呼べ。俺が必ず救ってやる」 普段は用いることのない『必ず』というその言葉に、渋沢の瞳の奥がじんわりと熱を孕む。 「…ん」 さら、と頭髪を揺らして首肯する。溺れたら声が出せない、それでも心で呼べば分かる、と小さく紡がれた、これまたらしくない言い様に心臓が圧迫される。 「先程は中断してしまったが、人工呼吸もマスターしておくから安心しろ」 「あ、あれ人工呼吸だったのか!?」 「そうだ。本来なら呼気を挿入した後に両手で胸部を圧迫するのだが、お前が誘うから中断せざるを得なかったのだ」 さらり、と述べられたとんでもない台詞をうっかり聞き逃しそうになったが、どうにか反論する。 「さささ…っ、誘ってなんかないだろ!」 顔面どころか首筋まで真っ赤になる。全身の血液を集結したような紅色は、いっそ発火しかねない。 「いや、誘った」 きらん、と黒曜石を輝かせ断言されると、渋沢の開いた口は塞がるタイミングを逸した。
不破の眦が仄かに下がる。徐に顔を寄せると、渋沢もゆったりと瞼を落とした。
「誕生日、おめでとう」
触れ合う寸前、薄い口唇が刻んだ祝辞。それは幽かな言霊であったが、渋沢には充分に沁み渡った。
健常者に人工呼吸を施すことの危険性や、それを誰で試行するのかという疑問に至ったのは、三日月に照らされた下宿のドアに渋沢が到着した時のことだった。
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あっはっは☆
と、渋笑いで誤魔化してみたり(待て)。 しかし、これを書いていていくつか発見したので楽しかったです♪以下その内容。
1:やはり渋より不破の描写が書きやすい 2:ネコ(をい)は白でないと書き辛い(つか黒渋受けって分からん…。見たいけどv) 3:ぶっちゃけ白渋が書けない(爆)☆拝見するのはめっさ好きなのに〜! 4:タチ不破(をいをい)は結構楽しめたが、どこか微妙に外している(汗)
私はホモでもヘテロでもリバ風味が好きなので、書くことにも抵抗ありません(但し完遂できてない<ダメじゃん)。互いに求める姿が愛しく見えるのですよ(帰って来い)。それが嵩じて無節操なのですが(極端な)☆ もう少し描写に手直ししたかったのですが、そうするとうっかり帝王生誕あたりまで伸びそうなので強制終了しました(トロい)。半端ものですみませ…(土下座)。 黄昏時の睦言は一応ありますが、諸事情を考慮してこちらではカットしました(笑)☆それでも充分長くてごめんなさいです(ぎぶみー纏め能力!)。 …某さんに退かれなければ、万々歳♪(壮大な野望だ…)
本当に今年は水難事故が多いですね。皆さんもどうかお気をつけてくださいませ。そして有意義な夏をお過ごしくださいませねv(夏の祭典行きたいなぁ…)
おっと、忘れそうでした。 渋、お誕生日おめでとう♪こんな私ですが、貴方へも愛情ありますよv(歪んでますが<待て)
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姉も明日の勉強会に向けてパソを使うとのことで、渋誕巡りは明朝とランチタイムの楽しみにしますですv(だから(略))
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