 |
 |
■■■
■■
■ 電波の予感
珍しく電話の多い日だった。
3月の連休に越前カニを食べに行くプランを母と相談し、 貸していたMDとCDの返却を迫る連絡をいただき(長いあいだ、ありがと)、 「今から会えますか?」と、泣き出しそうな後輩ちゃんの声に、慌てて走った。
ポケットの中で携帯がふるえるたびに、電波を感じた。 誰かが何処かで私を呼ぶ、声にならないその電波。
夕ごはんを食べて地下からあがると、留守電が数件。 最後の用件を聞くためにボタンを押すと、懐かしい友の、少しかすれた声。 「この留守電を聞いたら折り返し電話をください。何時でもいいから。」
嫌な予感が走った。 私の予感はよく当たる。
電話口に出た友の口から、同級生の死の知らせを聞いた。 わたしが、かつて、ずっと昔に、好きだったひとが死んだ。 死因など詳細は不明。喪主は兄の名前が掲載されていたという。
寡黙だった彼の、 少しはにかんだ笑顔を思い出した。 そんな、淋しい満月の夜
2002年02月27日(水)
|
|
 |