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■ 沈丁花の咲く夜道
今週は残業ウィークらしい。とりあえず第一日目終了。 シゴトの高揚感を残したまま、友と夜道を家路に着く。
夜の冷気にふわっとしたぬるさが混入して、さながら春の夜のよう。 そういえば短い2月ももう終わる。行く1月、逃げる2月、去る3月。 一年でいちばん短い月が、するっと手のひらを返して逃げてゆく。
「あっ」と言って、友とふたり、立ち止まる。 この匂い、なんだっけ?と尋ねると「じんちょうげの花だよ」と彼女は 緑の茂みに近づいてゆく。「ほら」とふり向くと、よい香りが漂った。 白っぽい、とても地味な花のわりに、沈丁花の花は清涼感のある香りを放つ。
そんな時期なんだね、と言い合いながら、ぽくぽくと駅へ向かう。 去年の今頃もずっっと残業つづきだったよね、と笑いながら夜道を行く。 季節の皮膚感覚はいろんなことを思い出させる。
もうすぐ桜の花が咲く。
駅前の、街灯の外れに立つ、無骨な黒い幹の桜の木が 不意に色めき立ったようにみえた。
2002年02月25日(月)
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