月のシズク
mamico



 パンケーキを焼く

銀色のボウルに、小麦粉、上質糖、ベーキングパウダー、牛乳、そして卵を落とす。
それを左腕にかかえ、泡立て器でぐるぐるかき混ぜる。

白い粉の中にミルクが溶け込み、黄身の色がうすくのびてゆく。
紺色のセーターに白い粉が飛び散ったけれど、気にせずぐるぐるかき混ぜる。
ボールの中身は次第に粘力を持ち、泡立て器を握る右手が重だるくなる。
ぼこぼこしただまだまが消え、とろりとしたパンケーキの種ができあがった。

ホットプレートはないので、フライパンに薄く油をしいて、弱火で温める。
お玉にふたすくい分、フライパンにまあるく落とす。
ごくごく弱火で3分半、裏返して2分半焼く。
のんびりと待つと、きれいな焼き色が付くのです。

焼き上がったパンケーキを大皿にのせ、バターを塗り、はちみつを落とす。
ナイフを入れると、さくっといい音がした。それにあまい湯気。
急いで食べようとすると、必ず喉につまらせてしまう。
ひとくち分ずつ切り分け、苦いコーヒーといっしょにいただく。

ボウルの中の白い種は、4枚の大きなパンケーキになった。
食べきれないので、残りの3枚を冷凍庫にしまう。

「太陽とひまわりとパンケーキは似ている」とナイフを入れながら思う。
温度が高くて、強い意志があって、角がなくて、元気がある。
わたしは、元気の種をひとくちずつ食べて生きる。


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■過去日記、2001年4月分アップしてあります(4/7 わらえました)。
■論文のお礼に白ワインのフルボディいただきました。ありがとう。
■左腕、正常にあがるようになりました。すこし腫れてますが打撲みたいです。
■原稿とレポート、今夜中にどちらか書き上げたい。がんばれアタシ。



2002年02月06日(水)
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