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■ こっぱみじんの身体感覚
昨夜のこと うすっぺらい甘皮に、かろうじて保護されていた私のカラダ。 細いヒビからダムが決壊するように、ついに粉々に砕け散った。 あっちに指が吹き飛び、むこうに首が転がっている。
ぽっかりと宙に浮かんだ精神は、拾い集めなきゃと逼迫しつつも どうやら身体に指令を出せぬようだ。ふわりふわりと漂っている。 なんでこんなにバラバラになっちまったんだ、と頭を抱えようとして 頭部の場所を見失う。破片を拾いに行こうとして、踏み出す足がない。 途方に暮れる精神だけが、相変わらずふわふわ宙を漂う。
夕方、歯科医に行った後、そんな状態で六本木に出る。 フライハイトのマーラー(交響曲第一番「巨人」)を聴きに。
そしたら、砕け散った私の身体の破片が、磁石に吸い寄せられるように ぴたっと精神の枠内に戻ってきた。ティンパニーのロールのせいかもしれない。 とびきり巧い演奏というわけじゃなかったけれど、きっと、マーラーのせいだ。 いや、マーラーのシンフォニーのおかげで、私はわたしに戻ってこられた。
ふぅ、危ないところだった、と肩をなでおろす。 よかった、今度はちゃんと、なでおろす肩もあった。
2002年02月02日(土)
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