月のシズク
mamico



 東京タワー

わたしは現場作業員なので、ほとんど会社から外には出ない。
年にほんの数回ほど、打ち合わせなどでクライアントに出向くことがある。
午後、一年ぶりくらいにモノレールに乗って天王洲に行った。
ソフトウールのスーツを着て、カカトのある靴なんぞ履いて。

2時に入って5時までみっちり3時間、休憩ナシで撮影に打ち込む。
と言ってもイラストにする新製品のパーツをあれこれ激写するというもの。
ケーブルやコネクタをマクロ撮影したり、本体をバラしてドライブの着脱を
コマ撮りしたり。ジャケットなんかぽいっと脱ぎ捨てて専念してました。
できることなら靴も脱ぎ捨てたかったほど。

その後、資料や画像を確認しながら、イラストのラフを描いてゆく。
ほんちゃんのイラストはプロに頼むんですが、そのためのレイアウト作り。
私は絵が得意でない上に、立体物を描くのが下手くそなのでひどいもんでした。

それでも、こうやってコツコツと取材したものが製品化されてゆくのは嬉しい。
どこにも制作者の名前がプリントされていなくても、やっぱり嬉しい。
何かに自分がちゃんとコミットできたという事実が、私を喜ばせるのかもしれない。
だって月曜からの作業は、忍耐、忍耐、忍耐、なんですもの。

それにしても、夜みる東京タワーはなぜにこうも美しいのでしょう。
昼間はただの鉄屑なのにね。




2002年02月01日(金)
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