月のシズク
mamico

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■ 低気圧と頭痛のメカニズム

目覚めると部屋の中はうす暗くて雨の気配がした。
まぶたを開こうとして、目頭のあたりに重だるい痛みを感じる。
身体をよじると、ブリキの錆びれたような関節部がギシギシと鳴る。
ちょうど電磁波を浴びすぎたときの頭痛に似ている。
ううっ、低気圧め・・・と、私は何かを呪いたい気分になった。

低気圧、あるいは前線が通過するときに身体の不調を訴える人は少なくないと聞く。
どうやら寒冷前線が通過するときの、気圧・気温の急激な変化に生体の機能が
順応できないために起こるようだ。頭痛以外にも、天気の影響を受ける病気、
たとえば気管支ぜんそくの発作、リウマチの痛み、神経痛などがあるという。
こういう疾病を総称して「気象病」とも言うらしい。
いろんな病名があるもんだ。人の数だけ病名が付きそうだ。
それもまたオリジナリティとか呼ばれかねない。
モノは言いよう、ですかね。

(私が個人的に好きな病名は「もやもや病」。シリアスな病気のわりには
 名前がかわいい。四六時中もやもやしている私のための病名かと思った。)

気象の変化と発病とのメカニズムについては明らかではないが、
低気圧や前線の通過する際に、体内にヒスタミンなどの物質が増大し、
これが自律神経に作用を及ぼし発作を起こしたり痛みを感ずるといわれている。
人間って外部からも内部からも、ストレスには弱い動物なのね。
繊細な神経、脆弱な肉体。哀しいかな、わたしもそのひとり。

作家の五木寛之さんも、低気圧の類が接近すると必ず頭痛が起こるらしい。
彼は天気図を見て、「明日あたりがやばい」と判断すると、それまでに
キッチリと仕事を済ませて、低気圧の通過中は一切の仕事を放棄し
のんびり体調不良を享受するという。大作家は肝の据え方が違う。
それとも単なる小心者なのか??

しかし、それで成り立つ職業もまた羨ましい。






2002年01月17日(木)
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