| 2006年12月05日(火) |
マージナル(ネタバレあり) |
注文してた本が届いたので一気に読みました。 萩尾さんの話は複雑なんで、そう簡単に説明出来ないので、ダラダラと書く。
西暦2999年、700年程前に流行った謎のウィルスのせいで子供が生まれなくなり(そのウィルスに感染した女性は不妊になる)、「マザ」と呼ばれる聖母と男だけが住む 不毛の地球が舞台のSF。
男しかいないので、女性の代用品として、少年達が「色子」と呼ばれて大人の男の相手をしていて、特定の相手がいれば「念者」と呼ばれている。 風俗は、舞台になってるドーム都市「モノドール」がユーフラテス川流域にあるせいなのか、何となくアラブ風。 一般住民はまるで中世的な世界観で暮らしてるけど、都市を管理するセンター側はコンピューター有り飛行機有りの機械物質文明。
月や火星など、地球以外に移民した人達は現在我々と大して変わらない社会制度の中で生活している。勿論、女性も普通にいて、結婚して子供も産んでる。 作中では人類の文化の中心はそちらに行っていて、マージナル(=辺境という意味)な地球とのギャップがはまりまへん・・・。
男だらけの地球に夢の子供「キラ」が現れて、ぶっちゃけて言うと地球を破滅から救うって話なんだけど、色んな人の思惑が絡まって話が進行してく。 その中に恋情も含まれているのは、さすがに少女マンガだった(殆どは男同士だけど)。
「キラ」の正体だけど、火星から来た科学者イワンが、妻の卵子とエゼキェラ因子を使って作った超能力者で両性体の4つ子。 (エゼキェラ因子ってのは超能力要素を持った遺伝子。それと同時に色んな病気も発病するらしい。諸刃の剣みたいなもんですな) 人の思考に反応する能力を持つ。 イワンを殺して、都市へと逃げる。
で、そのエゼキェラ因子の提供者(っても、知らん内に採られてたらしいが)が、マージナルプロジェクトの責任者(?)で地球の長官のメイナード。 初めて読んだ時は悪役だと思ってたけど、今回読み直してみたら、裏主人公ではないか〜。 幼馴染のナースタース(♀)を愛していたけど、病気持ちの体ゆえ、思いを伝える子となく死んでいく。 一番切ないキャラクターでした。普段は偉そうだったけど・・・。
キラに絡む二人の土着民の男、グリンジャとアシジン。 最初にキラを拾ったのがグリンジャで、色子として買ったのがアシジン。 キラはグリンジャにラヴって感じだった。 キラは後にグリンジャの子を孕む。
でも、オイラ的に好きだったのはアシジンどす。 中々の美形で黒髪長髪。性格は前向きで単純明快。体力有り。 グリンジャは21歳には見えないくらい渋くて、暗めな性格。 最終的にはこの二人がキラを共有するみたいな感じになります。 最初に出てきたキラは地球を救う為に死んで、生き残ってたもう一人のキラが二人の元に現れてエンド。 三角関係が今マイブームなんで、ちと萌え〜。
とにかく、話がモザイクのように絡み合っていて、久々にSFマンガを読んだって気分になりました。 力不足な感想になってもーた。スマソ。
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