ムッキーの初老日記
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| 2007年06月06日(水) |
【ムッキーの北海道リポート】7 |
【7】さよなら北海道
占冠、日高、平取、二風谷と、ルート237を太平洋を目指し南下。太平洋沿いの小さな町、富川に出たのはもう昼過ぎであった。ここからはルート235に乗り、新千歳を目指す、海を見ながらのドライブだ。待ってろよ海の幸〜!
だが、すぐに我々はそれが間違いだったと気付いた。行けども行けども、何もない。ただ海沿いに広い道が続くのみ。食べ物屋がただの一件もそこには存在しないのである。ほんの時たま、普通のラーメン店や、喫茶店などがあるにはあるが、我々が求めている「海の幸が堪能できる店」は、皆無だった。
もうほとほと運転に疲れた。北海道はどこもかしこも「行けども行けども」どうにもならないところばかりだった。ここでもし車が故障したら??ヒグマにやられて死ぬしかないかも。そんな嫌な妄想が何度も心に浮かんでは消えた。
「ねえ…北海道でこんなしんどいのに、アメリカの横断なんて・・・」 「言うな!」 多分みんなの心には、同じことが浮かんでいた。
「アメリカの、R66の走破なんて無理だった。無謀だった。北海道で良かったんだ」
途中、市民センターのようなものがあったのでそこに立ち寄りトイレなど借りる。大浴場などもある立派なセンターだった。そこの喫茶室でピザなどの軽食も食べられる。
「どうする?何か食べる?」 「うん・・・お腹すいたね。どうする?」 「でも、ここまできてピザもないよね。この先に海の幸が待ってるかもしれないよ。」 「それもそうだな。」
かなりのすきっ腹だった我々だが、海の幸とのめぐり合いを信じ、涙を呑んだ。「そうだ、受付のおねえさんに聞いてみよう」、と、まっちょが聞きに行った。そして哀しい顔で戻って来て、私とちょび婆にこう告げた。
「このへんに、美味しい海の幸が食べられるところはありませんかって聞いたら・・・ 『この先ずーーっと、そんなものはなかったと思います』って返事だったよ・・・。」
��( ̄▽ ̄)��( ̄▽ ̄)
お願い。誰か嘘だと言って。もしかしておねえさんの記憶違いかも知れないという事に望みを託し、その後もR235をひた走るも、本当にまったく、食事出来る店は皆無であった。 もうこうなったら予定変更だ。我々は車を停めガイドブックを睨む。
「お、ずーっと先に苫小牧という町があるよ。新千歳を通り越すけどさ、ここに市場があるって!新鮮な海の幸が安く食べられるって書いてあるよ!」 「それだ!よし!そこへ行こう!そこしかない!」
空腹でしくしくする腹を押さえ、餓死寸前の我々は苫小牧の市場へ向かった。苫小牧に着いたのは、もう午後3時。すきっ腹で目が回る。朝の8時から何も食べていないのだ。それもこれも皆新鮮な海の幸のためである。海の幸、海の幸を食べさせてくれー!
苫小牧の市場の中にある、海産物を食べられるお店に飛び込んだ我々は、自分の好きな具材を選んで乗せられる「幸せ丼」をオーダーした。運ばれて来た幸せ丼は、つやつやの海の幸がてんこ盛りで、本当に幸せな気持ちになった。丼の他に海老のお吸い物や温泉卵などが付いていて、見るからに美味しそう。我々は「いただきます」を言うのももどかしく、幸せ丼をかっこんだ!
う、うまい・・・!
めちゃくちゃ空腹だった事を差し引いても、幸せ丼は本当に美味しかった。 あまりの美味しさにちょび婆など涙目になり、後から入ってきた見ず知らずのおじさんにまで「うまいよおおお!」と訴えていた。おじさんはちょっとビックリしていたが「そうかい、そんなに美味いかい、よかったなあ」と笑ってくれた。
幸せ丼のお陰で、念願だった北海道の海の幸を堪能し、餓死も免れた。 その後市場をぐるぐる見て回り、我々は新千歳空港に向かった。 飛行機の時間までまだだいぶあったので、空港内のお土産屋さんをくまなく見て歩いた。そこは試食天国で、殆どのお土産は試食可能。有名なお土産を、全て味わえ、3時までの空腹が嘘のような満腹具合だった。 私は着いた時に買って食べたあの「じゃがポックル」と、愛するチーちゃまの名曲「大いなる愛よ夢よ」が商品名になったお菓子を大量に買い込んだ。その他頼まれていたお菓子などを買い、いい加減疲れ切ったところで飛行機の時間がやって来た。
3泊4日の北海道旅行はこうして最後のフライトを迎えた。これに乗ったら、1時間ちょっとで東京。そして茨城へ、水戸へと帰るだけだ。あっという間の4日間だった。
北海道。初めて行った土地なのに、なぜか懐かしい。美味しいものもよかった。買い物も良かった。だけど一番心に残ったのは、その雄大で美しい景色。関東にいてはわからない、北の国の景色、暮らし・・・そういうものだった。 大いなる大地の、その中に身を置いている時が、一番幸福だった。 また帰って来たい。この大空と大地の中へ。
ひとつ心残りは、チーちゃまの故郷、足寄に行けなかったことだ。今度北海道に帰ってきたあかつきには、今度こそ足寄に行ってみたい。そしてチーちゃまの「足寄より」にあやかって「あ初老より」なんて旅行記を書いてみたい( ^□^)♪
そんな事を考えてるうちに、飛行機は新千歳空港を飛び立った。 ふと見た飛行機の窓からは、北海道の地形のままの美しい夜景が見えていた。 まっちょが慌ててカメラを出して撮ったのだが、時間がなく、うまく撮れなかったが、どうにかその美しさをわかっていただける写真を載せたので見て欲しい。
サヨナラ北海道。 また帰ってきます。
ムッキー

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