ムッキーの初老日記
DiaryINDEX|past|will
先日、実家に行った際、その近所に住む友人 絶倫の倫ちゃんとファミレスでお茶を飲んだ時の事だ。
おかわり自由のコーヒーの飲み過ぎでトイレに行きたくなった私は 倫ちゃんに「ちょっとはばかりに」と言い残し、その店の一番奥にあるトイレに。
その時、その一番奥のトイレに近い席で、「面接」をしているらしかった。 スーツを着た20代前半であろう男女二人を前に、50代半ばくらいの男性が 履歴書っぽいものを前に置き、何か話をしているのが確認できた。
『ほう、面接か』
トイレに行くにはその3人の席の横を通らねばならないので 聞くとはなしに、会話が聞こえてきた。
50代の面接官が、20代の男性に言っていた。
君はちょっと、平浩二 に似ているね。

��( ̄▽ ̄) ←ミー
平浩二!何年ぶりに聞いたろうこの名前! 初老読者の中にも知らない方も多かろう、平浩二。 私もよくは知らない。 昭和40年代に「バスストップ」という曲がヒットした…程度の知識しかない。
平浩二に似てると言われても、あの20代のお兄ちゃんは知らないだろうし もし何かの間違いで知っていたとしても、全く嬉しくもないであろう。
私はトイレの中でも、おかしくておかしくて、 個室を出て手を洗っていても顔がニヤけてしまい 他の人から見たらかなり怪しい女だったと思う。
トイレですることはすべて済まし、フロアに戻ったのは約3分後。 面接官の声が、聞こえてきた。
平浩二はね、福島県の平の出身でね
それで平浩二ってつけたんだよ

ぎゃははは(T凹T)はははははは!
まだ続いていたのか!あれからずっと!平浩二の話題が! 私がトイレで用を足し、手を洗い、髪を整えている3分間に あの面接官のオッサンは、ずぅっと平浩二の話を! しかも福島の平出身であるなんていう豆知識まで!
どうでもいい人に似てると言われ どうでもいい人の出身地の知識まで植え付けられた男性は もうどうでもいいよという顔をし この3分で労働意欲も萎えたという目をしているのを 私は見逃さなかった。
一緒に面接を受けているおねえちゃんは、もっと気の毒である。 たまたま面接が一緒になった男性が平浩二に似ていたから それがどうしたという感じであろう。
もし、このオッサンの会社に入社したとしたら きっとこのおにいちゃんのあだ名はタイラくんでキマリである。 そんなイヤーな未来まで予見し、私は席に戻り、倫ちゃんに一部始終を話し バスストップのサビを小声で合唱し、ひとしきり盛り上がった。
家に帰ってからも平浩二の事が頭を離れず ついネットで検索し、こんな情報を得た。
平浩二
本名:平頼敏(よりとし)長崎県佐世保市出身
ぜんぜん平じゃねーじゃん!!
全くの無駄知識の上にガセネタを植え付けられた あの男性が気の毒でしょうがない。
しかも通りすがりの私まで
出身校:県立佐世保工業高校 趣味:ゴルフ・映画鑑賞 特技:柔道初段
なんて、どうでもいい平浩二豆知識を 覚えたくも無いのに覚えてしまったじゃないか。
+・+・+ 銀座千疋屋のオッサン君 +・+・+
|
ムッキー

|