ムッキーの初老日記
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2006年02月18日(土) ありがとう

実はここ5ヶ月、私は病気であった。
(正確には今でも病気で、通院中である)

その病気と、病気からくる貧血で、日常生活にも支障をきたし
生活の殆どを家の中に限られて過ごしていた。
一番ひどい時は、例えばスーパーへ行き、カートを押していても
そのカートにもたれかかって休みながらでないと買い物が困難だった。


私をそんな状態から救ったのは、間違いなく「鍼灸」である。
大きな病院へも定期的に通院はしているが、これと言った治療はしていない。
大きな病院で施されるのは「検査」と「最悪の状態をとめる為の投薬」と
「こういう手術方法があるが、受けてみてはどうか」という幾つかの提案だけで
病気を根本的に治す治療は、何一つ受けてはいない。
有効な治療法がない、とも言えるかも知れない。

特に最初の2ヶ月は、検査検査の連続で、症状は一向に改善せず
肉体的にも精神的にもしんどい日々が続いた。
(検査結果が出るまでのストレスは、初老の皆さんなら経験があるかと思う)

そんな私を見て、ある友人が勧めてくれたのが「鍼灸治療」だった。
通い始めて2ヶ月半、穏やかではあるが、私の症状は少しずつ好転をはじめ
今月に入ってからは本当に目ざましい回復を実感している。


数日前、発病以来休んでいたウォーキングを再開してみた。
ウォーキングというよりは、散歩と呼んだほうが良さそうな緩やかなものだ。
発病し、病院に行く前は、実はそれも出来なくなっていたのだ。
具合が悪くなったらすぐ中止して休もう。
そう思いながらおそるおそる一歩を踏み出した。


だが、大丈夫だったのだ。
多少疲れはしたが、距離もいつもの半分ではあったが、私は歩けた。


この喜びをわかって頂けるだろうか。


普通に歩く事も出来なかった。
皿を洗っただけで、洗濯物を干しただけでうずくまる程しんどくなり
鼻歌を歌っただけでゼイゼイと息が切れた。
座っていればそれ程辛くはなかったので、ただ座って過ごした。
明るくしてはいても、自分はこれからどうなるのかと不安で一杯になった夕暮れ。
無為に流れる日々。

そういう日々を数ヶ月過ごした後の、喜び。
たった2キロ弱を、ゆっくり歩けた事がこんなにも嬉しくありがたい。

ああ、これこそが、美輪明宏さんが言っていた
「白を知るための黒」であり
「辛い思いを経験すれば、ささやかな幸せもありがたい」
という事なんだと思った。


病気になった事で、いろんなことを知った。
人の優しさ、思いやり、無償の愛。
そしてその反面、人の無神経ささえも。
だが今は、それも知ってよかったと思える。


全てのものに、心からありがとうございます。





※病気と鍼灸については、詳しく後日まとめてUPしようと思います。







+・+・+ 地元じゃ負けっぱなしのオッサン君 +・+・+

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02/12 終わったのかと思い拍手したらまだ歌ってた。

02/11 『すのこ』を使えば収納上手になれるらしいよ。

02/10 磨いてないので原石のままだ。


ムッキー

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