ムッキーの初老日記
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2003年11月29日(土) 私の「ジュリー」

間寛平夫人は、夫を「うちのジュリー」と呼ぶそうだ。


ジュリー。
昔はいい男の代名詞であった。しかも、とびっきりの。
誰が何と言っても、夫人にとって寛平ちゃんは「ジュリー」なのである。
なんだかとてもいい呼び方だなと思う。そこには愛がある。


そのことを知ってから、街やTVで旦那さんが
いろんな意味で「お?」というカップルを見ると(察してくれ)
「ああ、この奥さんにとって、この人はジュリーなんだな。」
と思って、ほのぼのしてしまう。



あなたの彼や夫の欠点はなんですか?
まあ色々あると思うが、欠点をずらずらと並べたあと
最後には「まあ、いいんだけどさ」と思わないだろうか?


そう思ううちは、まだ大丈夫。
まだあなたにとって夫(彼)はジュリーだ。


欠点が目に付いついてしょうがなくなり
「何でこうなんだ!直せこのヤロ―!」と思っているとしたら・・・
欠点が気になりだした時点で、実はもう愛は冷めはじめている。


惚れてる間は、欠点は見えない。
たとえ見えても「でも好きだしな。まあいいや。」
と思えるものだと思うが、どうか。




もう大昔の話。当時、常々友達と
「フォークの背にライス乗せて食べるヤツ、信じられん。」
と、毒ぶいていた。

「なんであんな変な食べ方するんだろうね?
あれがマナーだと信じてるんだよね。バカみたい。」
とまで言っていた。


その頃、大好きだった彼と初めてデートをした時のこと。
コンサートを観に行き、会場を出るとロマンチックにも雪がちらつき
その後レストランで食事をし、私は完璧と言っていいほど幸福だった。


が。


料理が運ばれると、あろう事か大好きな彼が
おもむろにフォークの背にライスを乗せて食べ始めたではないか!


んが!((( ̄□ ̄;)!


大好きな彼が、大嫌いな行為に及んだのである。
果たして私は彼を嫌いになったか?


否。


次の日友人にこの事を
「わが目を疑ったよ。よりにもよって〇〇さんが・・・。
何であんな食べ方するんだろう。ショックだ・・・。」

と報告しながらも、心の中では

『でもまあ、いいか。それでも好きだしな・・・。』

と思っていたのである。あんなに大嫌いな行為だったのに
好きな人がやると、許せてしまうものなのだ。


ラビザミステリー。


そう。あの頃の私にとって、彼は「ジュリー」だったのである。



あなたの彼は、ジュリーですか?





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ムッキー

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