ムッキーの初老日記
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2003年03月14日(金) マズい夜


何年か前、友人に夕飯をご馳走してもらった時の話。
ちょっと彼女に協力したことがあって
そのお礼にご馳走するよ!という事になったのだ。

メンバーは、ご馳走してくれる友人ケムと
オッサン君と私と、友人ひっぽの計4人。

「この前はホントに助かったよ、ありがとうねー。
さあさ、何でも好きなの頼んでね。」

と、ケム。私達はそれぞれ好きなものを注文した。

「そっちも美味しそうだね、ちょっと食べさせてね」
「いいよ。そっちもね♪」

初老にもなると、人におごる事はあってもおごられる事は滅多になく
お会計を気にしない食事など、そうそう出来る物でもないので
私達もひっぽも、キャッキャと盛り上がった。

だが運ばれてきた物を食べ始めたら
みんなのテンションが一気に盛り下がってしまった。
なぜなら、どれもこれもまんべんなく

マズイのだ。

なんか違う。そこはかとなくマズイ。
私のだけがハズレなのか?
否。何気ない風を装い、みんなの顔を見渡せば
全員「( ̄▽ ̄;)マズ・・・」という顔をしていた。

「なんか、あんまり美味しくないねえ?」
と、ケムが言い出した。ケムは人一倍【気にしい】なのだ。

人にご馳走してもらってマズイと言うのは失礼である。

という躾が身についている私とひっぽは
「いやいや、そんなことないよ〜、ねえ?」
「うんうん。美味しいよ?大丈夫だよ〜」
と、フォローした。
「そう?」
「そうだよ〜、気にしないでよ〜ハハハ!」
「ははは・・・」

・・・・・・・・

そんなこんなで食事も終わり、ケムが会計を済ませ外に出た。
「ケムちゃん、ご馳走様!」
「ありがとねー!」
「ごっさん〜。」
みんなで礼を述べる。
「いえいえ、安いものでゴメンネ〜。」

そしてオッサン君の車にみんな乗り込み、帰路に付こうとしたその時
それまで味について何も語らず、黙々と食べていたオッサン君が言い放った。


なんかマズかったよなあ、今の店(・ε・)


Σ(゚口゚;) Σ(゜ロ゜) Σ(;゜□゜)



その後ケムは落ち込み、私とひっぽが必死でフォローしたが
時すでに遅し、であった。

ケムと別れた後、私はオッサン君を非難した。
「あんたね、人におごってもらってマズイって言うな!」
「えー。だってマズかったろうよー。
おごってもらった事は感謝してるけどさー、マズイもんはマズイよー。」
「んなの皆思ってたわ!だけど言わんのが大人だろが!」
「そうなのかー」
「そうだ!!」


マズイ物を、マズイと言えず必死で食べた私とひっぽ。
おごったのにマズイと言われたケム。
マズイものを素直にマズイと言い、妻に説教されたオッサン君。

誰にもいい事がなかった、パッとしない夜の思い出だ。





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◇◆ご存知オッサン君◇◆

03-14 ズボンの裾の折り返しって、乾燥したご飯粒が入ってるよね。

03/13 店内で買った方がドライブスルーより早い事が多い。

03/12 「アメリカからの衝撃映像!」の舞台は必ずハイウエイ。

03/11 朝マックまでに起きられない。

03/10 SUPER DRYが売れてるのは味じゃなくて値段です。

03/09 今年もインフルエンザブームに乗れなかった。

03/08 縦長の胃になりたい。

03/07 さあマイケルも一緒に、YES!高須クリニック!


ムッキー

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