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2003年08月11日(月)   戦闘妖精・雪風<改>/神林長平


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南極大陸に突如出現した超空間通路によって、地球への侵攻を開始した未知の異星体<ジャム>。反撃を開始した人類は、<通路>の彼方に存在する惑星フェアリィに実戦組織FAFを派遣した。戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに、孤独な戦いを続ける特殊戦の深井零。その任務は、味方を犠牲にしてでも敵の情報を持ち帰るという非情かつ冷徹なものだった――。(裏表紙より抜粋)
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積読解消月間(いつの間に…)につき、読み始めたのですが、こんなに面白いなら早く読んでおけばよかった。2年間も…。
私、あまり得意でないのでSFは読まないのですが、すごくよかったです。
人間と機械の垣根、進歩した機械が人間の想像・理解を凌駕するリアルさ、主人公・零の雪風への執着も、とても痛々しく、硬質。さっそくこの続編も読みます。



「(略)雪風は恋人なんかじゃない。娘だ。彼女は成長した。いつまでもおまえの言うなりになってはいないぞ。覚悟しておけ。おまえはいずれ、雪風にとって邪魔者になる。無理解で馬鹿な父親など無用だ」


神林長平:戦闘妖精・雪風<改>,p.277,早川書房.






ゆそか