猫の足跡
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2007年02月18日(日) 老いと病

木曜日に爺さまが倒れた。運が良いことに、母と散歩をしている最中ですぐに救急車を呼べたのが幸いして、脳血栓だったのだが、最新の薬によって後遺症無しに回復できそうだとのこと。
(とはいえ、この薬、効果は抜群で発病から3時間以内なら最優先で使用すべきだそうなのだけれど、えらくリスクも高いようで、大出血を起こす可能性もあるとか。まだ国内承認されて1年ちょっとだから医者も使ってみたかったんだろうな〜とうがった見方をしてしまう)
で、今日爺さまを見舞いに行って来た。昔オヤジが入院していた病院。相変わらず病院臭くて、陰鬱としているけれど、地域では頑張っているのだろう。
爺さまは、ナースステーションの2つ隣の病室にいた。老人性痴呆が入っているので入院生活はさぞ辛いだろうと思う。看護婦さんたちも大変だろうな、と。
一足先に見舞ってきたオヤジが、「点滴されているのがわからなくて、管をはずそうとしてしまうから、手にミトンの手袋みたいなのをつけられて、なんだこれはって1分おきくらいに言ってる。年取るとああなっちゃうのかと思うとショックだ」と言っていたので心配していたが、もう慣れたようでミトンはしておらず、時々手を気にする素振りはあるものの、管をはずすことは無かった。でも、やっぱり何故自分が此処にいるのかは曖昧なのだろう、不安そうだ。一刻も早く退院して安心してもらいたい。
ボケているのはともかく、それ以外にろれつが回らないとか麻痺があるとかいうことはなさそうで、その点は安心した。ご飯もきっちり完食でビックリするくらい。ただ、もともと悪い腎臓と点滴のせいでとても浮腫んでいるのが辛そうだった。脚をマッサージしてきたけど、こっちはよくなるんだろうか。
永くはないんだろうな、と寂しく思う一日だった。人生の楽しみ方を教えてくれた爺さま、もはや、その姿はないけれど、いなくなるのはとても悲しい。
できるかぎりお見舞いに行こう。


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