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【沙亜子はいまだ、水の中】





◆ 雲ひとつ、無く。








誰もが祈る





誰もがかの人に涙を流す







どうしようもない哀しみと言う







しかし





そこにはかりしれないエナジーを感じる







誰かの為に





自分のために悲しめる、とは







とても人らしさを感じ






我独り






彼方先に置いてきぼりにされた気がする













そんな身勝手な本意など絶対に漏らしてはいけない








必死に口に手を当て縮こまっている、だけ
















あの日の恐怖を独りで味わった















誰も支える事なく














誰にも支えられることなく














自分の身の振り方だけを





ただただ必死に紡いでいた













人生の一番間の悪い時期だった













確実に




確実に






更に




更に





我は









人らしさから遠ざかった


















皆から離れた









人間の感情をどんどん失っていっている気がする












哀しみのどん底の人等を



他人事のように傍観するだけ








最低、とか






それさえも他人事にしか感じず









力強く生きていこうとする人等から








逃げるように離れるだけ









消えることしか思い浮かばない自分なんて




















2014年03月10日(月)






   


   

      は




     ま

  


 

の        
 
   




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