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【沙亜子はいまだ、水の中】





◆ 晴れた日に風が吹きすさぶ。



レース会場で声をかけてくれた人がブログをやっているということで
のぞかせてもらったところ
ブログランキングのようなコミュニティサイトに入っていた




そのコミュニティを見てみたら
実に村社会というか
我の苦手な世界がそこにはあった




皆、バリバリに他者を意識した記事を書く
共通意識、理解が底辺にあるのか
思わず、ゾッとしないではいられなかった



誰かが異論を唱えると
敏感に反論を書く



段々とそれがエスカレートしていき
「村八分にしてやろう」と
個々が自分のブログで
当人のブログのコメント欄で偏った感情論を書き綴る様
哀れにしか思えない



そのコミュニティに属してないものからすれば
なんて狭い世界の裸の王様の集まりとしか感じられず





でもそんな世界がすべてなんだろう
この集団たちは






人は人





それは誰しもわかってはいても
自分を納得させることは出来てないようだ






あるトップランキングのブログでは
自分のランニング・フォーム理論を批判されて
耳まで真っ赤になって記事で反論




反論者の素性を晒すという低俗なやり返しをしていた





ランニング・フォームに正解はないのに
「これこそが正しい」と絶叫する人は
その背後に自分の書籍やサポートメーカーとつながってて
それを売らんとする戦略だったりもする




ブログを見ればステマ状況も見え隠れする






走ることは本当にシンプルな行為のはずなのに





難しくしている人等に巻き込まれると





人生さえもこじらせてくれるもんだ









このコミュニティを教えてくれた当の本人は





とても生き生きと人生を謳歌していた





決してランキング順位は高くはない





家族がいて





子供がいて




ランニング仲間がたくさんいて





困った時は





「助けて」ってちゃんと言えて






「ありがとう」って素直に伝えられて








レースタイムも我より少し下なだけ





そんな彼女に、「尊敬してます」と言われても





深く関わることがただ恐いだけなのだ








彼女の目には





世界は荒れ狂った波には見えないのだろう







住む世界が違う、とは




こういうことを言うんではないかと思った






こんな村社会で素直な自分を通せるしなやかな強さ





指を咥えて見てるだけ





















2014年03月06日(木)






   


   

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