| 2002年11月14日(木) |
大奥‘手術室’のわがままなお殿様達 其の壱 |
本日は、一日中眼科の手術。 白内障の手術は短時間で終わるので 今日は9名の患者さんが入れ替わり立ち替わり…。 みのむしも何度も何度も同じことを繰り返していくのだ。
いつも遅刻してくるのが当たり前(?)の術者のドクター、 今日は珍しく時間どうりではないが 比較的早く手術室へ到着。 手洗い済ませて現われた。
みのむし「おはようございます」と、とりあえず御挨拶。
そのドクターは 「ン…、この前ある人が手術室の御局さまがって言ってて みのむしのことを言われたのかと思ったよ…」
…と、小さな声で第一声。
どうやらそれはみのむしのことではなくてよかったという意味合いらしい。 でも、みのむしももう10年以上いるわけだから 御局さま的立場であることは間違いない(^_^;)
みのむし 「まあ、ここはわがままなお殿様が多いし、それに仕えて大奥のようなものですよねえ」 と、返しておいた。
そんなやりとりをしながらきょうのお仕事始め! 一人目の患者さんはとどこおりなく終了。 その間角膜の提供があったらしく ドクターは移植者の調整もしなくてはならなくなっていた。
手術すすめながら、患者さんの入れ替わりの間に あちこち電話をかけていた。 たぶん一つに集中できなくてイライラしてくるだろうなあということは 予測がつく。 今日は少し優しく見守っていこう…なんて 密かにみのむしはそのドクターの看護計画(?)をたてていた。
二人目の患者さんのレンズを挿入するころ 3人目の患者さんに出棟してもらうように連絡をした。 ところが、戻ってみると様子が変…。
一旦挿入したレンズが破損したらしい。 その破損したレンズをとりだし 再度新しいレンズを挿入するために 手術時間は延長してしまった。
次の患者さんの手術室にやって来たものの そのまま1時間近く待たされることになってしまった。 みのむしは手術の経過を見ながら 待っている患者さんにも声をかけていた。
トラブったものの手術は無事終了した。
患者さんが入れ替わっている間、 だま〜って顕微鏡を調整しているドクター。 やっば〜い雰囲気だ。 そんなところに、間が悪く 「先生、手が空いたら外来に連絡してください〜」という声が…。 あらら…これは………。 案の定、帰ってきた言葉は、 「そんなの、しらん。向こうからかけててくればいい!」
まあね、たしかにそんな伝言頼むより 用件を伝えて欲しいよね…普通。
どうしましょ〜とたたずんでいる伝言したナース。 とりあえず外来に連絡してつないであげてもらうことにした。
電話がつながって、ドクターのもとに持っていくと なんと!何も言わないままいきなり、ブチって切ってしまった。
他のことをしながらその様子を見ていたみのむし。 いつもならきれるところだ。 でも今日は、ドクターがイラつく気持ちも分からないではなかった。 だから少しトーンを落として…
「今のはないんじゃないんですか…」 今ごろ電話の向こうの外来ナースは怒っているだろう。 みのむしも内心は怒りまくっていた。 それでも、穏やかな口調で…(^_^;)
………………の、つもりで…。
ドクターは、口の中で何か言ってたけれど 聞き取れなかった。
待たせた患者さんの手術がはじまるころ みのむしは休憩に入ることになった。
その間に、またまた事件発生! 手洗いしているドクターに 角膜移植の器械の準備のことを器械係がたずねたら 突然、なんだか手洗いやめて出ていったらしい。
でたーっ! お殿様の御乱心!!!
それを聞いてしまったって思った。 器械係に言っとけばよかった。 今は声かけないほうがいいって…。
手術する気にならないってことで 突然の術者交代劇。 (とは言っても絶対そのドクターがしなくてはならないっていう患者さんではなかったので……念のため) 交代するドクターが準備するのに その患者さんはさらに1時間待たされた。
休憩おわって手術室に戻ったとき その患者さんの手術はまだやっていて 終了したときにはただただ平謝りだった。 それでも、苦笑いしながら許してくれたその患者さんの懐の大きさにただただ感謝。
その後、5人目の患者さんの手術には戻ってきたドクター。 少し落ち着いた様子だったが まだ何がきっかけで乱心するかは分からない。 みのむしは普通に接した。
この日記を読んだ人の中には
手術を放棄するなんて許せない医者だとお怒りの方もおられるかもしれない。
…みのむしもそう思う。
それでもそのうらでいろんなことが起きている。 本当に伝えきれないほどのいろんな現象が…。
手術を放棄したくなってしまうドクターを一概に責めることができない状況もあることも…。
みのむしたちはそれを知ることができるから むちゃくちゃなお殿様達が無事手術をしてくれるように いろいろ調整したりしなくてはならない。
それが、患者さんの利益になると思っているから…。
そうでないとやってらんない……… 大奥でのお殿様達のお世話。
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