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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2004年04月12日(月)
Vol.463 から揚げのにおい

おはようございます。りょうちんです。

人にはそれぞれ、その人のにおいというものがある。うまく説明できないのだが、体臭とはまた違ったその人の放つ香りを誰もが持っている。例えば、子供の時には母親のにおいというものを覚えていたと思うし、友達の家に遊びに行ったりすると、自分の家では感じることのない特有のにおいが判別できた経験があるに違いない。俺は特別においフェチなわけではないが、ちびっこだった時からにおいで人を判断することがよくあった。
先日、相方が俺の部屋に来ていた時のこと。ふいに相方のにおいを感じた俺は、「あ、ビスケットのにおいがする」と口にした。小さな子供が好む甘いビスケットのにおいと、相方のにおいは似ている気がする。ぴったり同じにおいではないのだが、強いて言えばそんなにおいがするのだ。俺の発言に相方は不思議そうな顔をしていたが、「俺ってビスケットのにおい?」と興味津々に聞いてきた。相方は以前にもビスケットのにおいがすると言われたことがあるそうで、牛乳が大好物で、毎日牛乳ばかり飲んでいる相方からビスケットのにおいがするのも不思議ではないと、自分自身で納得していたようだった。
すると今度は、「りょうちんはから揚げのにおいがするよね」と言ってきた。から揚げのにおい。そんなこと、初めて言われた。たしかに、仕事で肉を使ったり油でフライを揚げたりから揚げそのものを作ったりすることもあるし、俺からから揚げのにおいがしてもおかしくはないのだけど。自分で放つにおいというものに、俺は今まで全然気がつかなかった。他人のにおいには、それなりに敏感だったのに。
においなんて目に見えるものではないし、ある意味特殊な感覚なのかもしれないけれど。俺自身が本当にから揚げのにおいを放っているのかどうか、どうにかして確かめてみたくなった。