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| 2003年05月01日(木) ■ |
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| Vol.302 パイまん |
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おはようございます。りょうちんです。
「パイまん」と聞いて、何を想像する? その淫靡なネーミングからちょっといかがわしいものをイメージしがちだけれど、実はこれ、れっきとしたお菓子なのである。千葉銘菓「パイまん」。千葉銘菓とは言うものの、それほど有名ではなかったりする。俺んちの近くに大きく「パイまん」と看板を掲げた店が1件あったのだが、それ以外ではどこに行けば売っているのか見たことがない。 俺が初めてパイまんの存在を知ったのは、中学生の時だった。性に対して多感だったあの頃、友達の間でパイまんのウワサが広まったことがあった。「パイまん」といういやらしい音の響きだけで、中学生の妄想をかきたてるには充分だった。しかしこのパイまん、誰ひとり食べたことのある人がいなかった。ご贈答用のちょっとした高級菓子だとはウワサに聞いていたが、いったいどんなものでどんな味がするんだろう? 店の前を通る時は興味津々だったのにもかかわらず、恥ずかしくて「パ、パイまんください…」などと中学生の少年がきれいな店員さんに向かって言えるはずもなく。そういうわけで、俺にとってパイまんはずっと未知のお菓子だった。 社会人になった頃、俺は念願のパイまんを購入することになる。県外に住む友達がおみやげにパイまんを買っていくと言い出し、一緒についていった俺も便乗してパイまんを買ってみたのだった。さて、パイまんの正体は? 何のことはない、パイの皮の中にあんこが入っている、いわばパイ風のおまんじゅうだった。もちろん淫靡でもなければいやらしくもない。けしてまずくはないけれど、あの頃期待に胸を膨らませた割にはちょっとがっかりした。 先日、たった1件しか知らないパイまんの店の前を通ると、そこは新しく焼きたてパンの店がオープンしていた。以前のパイまんの店はつぶれちゃったらしい。別にパイまんに思い入れがあったわけじゃないけれど、なんだかちょっとだけさみしくなった。どこかにパイまん、売ってないかな。
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