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| 2002年09月23日(月) ■ |
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| Vol.186 どんぐりジェット |
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おはようございます。りょうちんです。
ちびっこだった頃、近くの神社が俺の遊び場だった。学校から帰ってくるといちもくさんに飛び出して、暗くなるのも忘れるまでかけずりまわっていた。神社の裏には墓地に続く小道があって、そこはかなり急な下り坂になっていた。あちこちに落ちている大小さまざまなどんぐりをたくさん拾い集めて、その小道に勢いよくばらまいた。坂になっているから、どんぐりのせいでとても滑りやすくなる小道。家から持参したダンボールにまたがって、その坂を一気に滑り降りた。爽快なスピードとスリルをともなう不安定さが、たまらなく楽しかった。ふたり乗りで滑ったり、寝転んで滑ったり。ジェットコースターなんてそうそう乗れなかった時代。おかげで服は泥んこになった。毎年秋になると、そんな遊びをあの頃の俺らは楽しんでいた。誰が名付けたのか、この時期限定の「どんぐりジェット」という遊びだった。 神社の境内には大きなイチョウの木があって、近所の人もよくぎんなんを拾いに来ていた。ぎんなんはかなりの異臭を放つので、俺はなるだけそのイチョウには近づかないようにしていた。裏の雑木林にはアケビやクワの実がなっていた。アケビの実が熟して割れるのを楽しみにしていたり、クワの実を食べると舌が真っ赤になるのをおもしろがったりしていた。今から20年以上も前の、もう懐かしいセピア色の俺の思い出。 先日実家に帰った時、アケビの実とぎんなんがあった。父が犬の散歩に出かけた時に見つけてきたものらしいのだが。久しぶりにアケビの実を口にして、「あれ、あんまりうまいもんでもなかったんだな」と期待ハズレに思った。ちびっこだったあの頃は、すごくおいしいものだと思っていたのに。なんだかそんなふうに思ってしまった自分が、ちょっとだけさみしかった。もしかして、これが大人になるってコトなのかなぁ。
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