探偵さんの日常
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2002年10月31日(木) 横浜






探偵ファイルより抜粋です。






横浜・山下公園。休日ともなれば、中華街が近いこともあり賑わう一帯だが、私はあまり好きではなかった。なぜか中華街の食べ物は高いし、しかもあまりうまくない。中国人の「高値戦略」という中華料理のブランド力は認めるが。




そんな好きでもない中華街近辺の路上に、愛車のジャガーを止めた。




一組のカップルが通り過ぎ、山下公園から神奈川県警方面へ歩いて行く。カップルは先にあるコンビニへ入って行く。私はコンビニには入らず、反対側の公園からその様子を伺う。手をつないで歩くカップルのその姿からは、「幸せ」という、何者にも邪魔をされない強いオーラを感じる。


「まぁ、このコンビニなら・・・」





私は今回、このカップルのボディーガードを密かに行っている。ちなみにボディー
ガードとは、常にそばにいて行うのが基本であり、その意味では離れたところから本人に気づかれずに行うことを強いられる今回の任務はちょっとつらいものだった。





私がカップルからだいぶ離れた理由は、もちろん本人たちに気づかれないように、という理由もあるが、カップルの入ったコンビニ付近は、300m先に神奈川県警本部、100m裏に水上警察署、そして水上署の交番、中華街側には山下署があり、よほどの間抜けではない限り手を出してはこないだろう、と考えたからだ。もちろん、それだからといって気を抜いているわけではない。





季節は今と同じ、秋。涼風が港を駆け抜けて爽快な季節だったことは記憶に新しい。今回のボディガード対象は、このカップルの女性のほうだけであった。暴漢が襲ってくるようなことがあれば、女性を守りきらなければならない。




依頼者は大手サラ金経営者。CMを言えば知らない人間はいないという大物である。
ニューオータニでの某会のパーティーで名刺交換をした、というだけの関係だった
が、ある日突然、この経営者ご本人から連絡を頂いた。名前は仮にFさんとしておこう。
そんなFさんだったが、パーティーがいつあったのかも忘れるくらい時間がたっ
たころの連絡、しかも本人から直接私への電話だった。私は失礼ながら、正直、名刺交換をしたことすら忘れていた(なにしろ出席したパーティーは500人くらい人がいたし!)のだが、おそらくそんなことは知らないであろうFさんは、私を新宿:京王プラザホテルのスイートに呼び出した。






当日の待ち合わせ時間。京王プラザのスイートルームに入るのは初めてだったが、待ち合わせの時間通りに行くと、Fさんはリビングのソファーで日本茶を飲みながら待っていた。Fさんは私の来訪に気がつくと、スッと立ち上がり、落ち着いた声で私に話しかけてきた。


「君、ボディーガードの経験はあるかい。」





私の一通りの経験を話すと、Fさんは私に女性のガード依頼−それが最初のカップルの女性のほうなのだが−をした。そして最後に、
「じゃぁ、お願いする」
と言って、100万円の束がゴソっと入った袋をポン、と私に渡したかと思うと、
「一晩とってあるから泊まってかまわないよ」
といってスイートルームを去って行った。私はどうしたものかと悩んだが、とりあえずはスイートに部下たちを呼び寄せて考えることにした。。。




・・・とまぁ、そんないきさつから、今回このカップル、いや、この女性のガードをしているわけであるが。。。





実はもうひとつ,Fさんから依頼があった。



それは・・・・。



「この娘と付き合っている男と別れさせてくれ」ということだった。



だがそれは。。。。





つづく。



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