いぬの日記
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| 2004年02月25日(水) |
ハイソでオタクな2日 |
****** この日記で知った風に感想語ってますけど、全然知識も教養もなく、的外れで恥ずかしいことしてるかもしれないと思いつつ、でも一人で見てると誰かに感想言いたくなってしまったので、そんな感じでグダグダ書いてます。適当に飛ばしつつ読んでくださると嬉しいです。最初に言っときますが、相変わらず無駄に長くてしつこい文章ですみません。 ******
昨日東京に着いた秋田いぬぱぱ・ままと会って、泊まってきた。
クラッシックコンサートに行きました。 間の2曲くらい超気持ちよく寝てしまいました。でも、本当にすごく楽しかったです。 まろというあだ名のコンサートマスターがかっこよかったです。 ちょっと若めのおっさんが、ずんぐりどっしりした身体を燕尾服に包んでいるのはなかなかイイ。 燕尾服はガリガリの若者より、ああいう身の詰まった感じの着こなしのほうがサマになる。 まあ、すらりと背高い人が着てるのは文句なくかっこよくてそれはそれでいいんですけど。 ていうか、あんな風にバイオリン目の前で弾かれたらある程度の容姿は問題にならずにクラクラしてしまうと思います。 物知らずで、バイオリンの高音ってキンキンして聞き難いと思ってたのですが、ころりと変わりました。 高い音が、あんなに綺麗に響くものだと思わなかったです。
父母の泊まったホテルにエキストラベッド入れてもらったのですが、隅から隅まで綺麗で可愛いホテルでした。 疲れた顔した両親を尻目に、興奮してデジカメで部屋中を撮り、携帯のカメラでホテルの廊下や装飾を撮りました。 良かった・・・!!! 生涯であんなところに泊まることはもうそうそう無いだろう。 別に超高級ホテルというわけではないけど、なんか由緒正しそうなところでした。 シノワズリーな感じの置物とか、全体にローズピンクを主体にした廊下とか、シックできれいな家具とか、とてもティーパックが置いてあるとは思えないティーサーバー・スペースとか(でもふつーのティーバックだった)。あと、風呂場が!!!すごい綺麗でかわいいよ!!!うわあ、プリティ・ウーマンごっこしなきゃ!!泡風呂作って苺食べなきゃ!!(いや、プリティ・ウーマンの風呂とは全然違うんだけど)。小さいシャンプーとかのアメニティも可愛い。カミソリと歯ブラシは真っ赤なプラスティックで何これ可愛い。朝食の内容はふつーの良くあるモーニングセットだけど、コーヒーカップと大皿と小皿が色違いの花の模様で可愛い。思わず携帯で撮っちゃった・・・。 私は、あの場所にものすごい場違いだっただろうなー、と思いつつ。 大変楽しい経験でした。
夜に食べに行ったお店が、大変お洒落で凝ってて面白いところで、学生生活でこんなところ絶対行かない行けない行きたくない、て感じでした。これがまた、店員さんほぼ全員えらいキレイな兄ちゃん姉ちゃんで。眼福。とくにウエイターの兄ちゃんと姉ちゃんが芸能人のようにキレイで、彼らが席に来るたびに母親と、「きれいだねーキレイだねー、うおおキレイだー」とヒソヒソはしゃいでました。特に姉ちゃんのほうが秋田いぬままのお好みだったらしく、ため息つきながらしつこく絶賛してました。料理も美味しかったけど、店の雰囲気と美人の店員さんのインパクトが強すぎです。ガラス張りの厨房で働いてる人々まで若くてそれなりに皆キレイなんだってば。絶対に顔が雇用条件に入ってるねむしろコンセプトだね、というのは母親と出した結論です。眼福。
とういう感じで何だかハイソな気分を満喫し、ひたすらいい気分で楽しかったです。 うはは・・・でも何だか、ちょっくらいたたまれない気分になりました。 いい夢だった・・・あったかいお風呂につかってきたような気持ちです。
帰りに、母と別れて、独りで両国にある江戸東京博物館に行ってきました。 目当ては円山応挙展。 そのころ私の両腕には重たい荷物。 最近履いてなかったブーツのヒールで足の裏には出来かけのマメ。 午前中までの満腹な人は心に余裕が生まれるのね、な気分はどこへ行った。 だれかこの荷物預かってください。コインロッカーが必要です。駅から100メートルって遠いです!多分100メートルって直線距離で計ってるんじゃねえ?! 何でそんなに荷物が多かったのか。 何ででしょうか。別に買い物したからじゃないですよ。 でも、いっつも旅行行くと、帰りの荷物がカバンの収納能力の限界に挑戦って感じになるんです。 モノを多く持ってしまう自分の性癖は好きじゃない。 実はモノを増やさないで生活できるのが理想。理想と現実派果てしなく遠い。
展示は大変面白かったです。 どうしようかと思ったけど、500円出して解説のボイスレコーダーを借りて良かった。 大きい作品や、屏風やふすまという、実際に使用するために描かれた作品が多いので、実物見ないとすごさが分からないと思います。 平面的な日本画を描きながら、彼は、見る人の立っている場所を含む、空間そのものを作品としているのです。すごいなー。 62歳で亡くなる数ヶ月前の作品も、遜色ないどころか大変な迫力と凄みがあって、ひえー化け物だーと思ってしまいました。 構図のセンスがすごく素敵な人だと思います。どの絵も、絶妙なバランスの絵でかっこいい。 あと、ものすごく絵が上手い。写実的で、正確で精密で、凄みがある。 毛足の長い動物の絵がめっちゃ可愛いです。 仔犬!!むくむくでころころして太い足でお腹ぽっこりした仔犬!!やばいよかわいいよ!!! 虎の絵もかっわいかった。 当時は実物を見ることが出来なかったので、猫の身体と虎皮の敷物を参考にして描いたそうです。 通りで、虎がちっとも獰猛そうでなく、怖い顔しててもフーッと毛を逆立てたきかない猫のようでかわいいです。 あの毛触りたい・・・もこもこでふかふか・・・。 動物の絵も好きだし、人物は表情がとてもいい。 でも一番好きだったのは、水の絵と、あと松や梅の絵でした。 河の絵は本当に迫力。モノクロの雪中老松図が素敵。 私はふすま絵や屏風といった日本の文化を愛してしまいそうになりました。 空間を区切る時に、壁に違和感なくなじむようにするのではなく、その空白に大胆な絵を描くなんて、なんとゆーアグレッシブさ。かっこいい。 波図というふすま絵が、もう大分黄ばんで痛んでしまっているのですが、目の前に立つと小さな波が打ち寄せてきている浅瀬にいるようで、これを新しいふすまに印刷してくれないかなと思いました。 和室にそんなふすまがあったら、素敵だと思うなー・・・うううかっこいい・・・。 あ、幽霊図も見てきました! 「美の巨人たち」という番組でこれがテーマになってる回を見たことがあるので、間近で見れて良かった。 惚れ惚れです。あの目。 ところで、男の裸に尻毛が描かれているのに思わず注目してしまったのは私だけでしょうか。 これから行く人がいたら、是非見てください。 多分、後姿には必ず描かれている尻毛。
江戸東京博物館の7階にある図書室を見てきました。 さすがに蔵書は江戸資料ばっかり。さーすがー。 普通に貸し出しもしてました。 せっかく特別展示で円山応挙展やってるんだから、それに合わせたイベントとか特集をやってもいいのになーとちょっと思いました。 すでに疲れ果ていたので、資料を眺めながら舟をこいでしまいました。 あ、そこで和宮という人について初めて知ったのですが、大変数奇な、興味深い人生を送った人らしく。 物語としては面白すぎる。事実は小説より、てやつですね。 よしながふみが「愛すべき娘たち」の中で、大橋健の時代劇初出演作として描いていたドラマは、この和宮の話だってことも初めて知りました。 うーんこんなところで繋がるとは思わなかった。面白いな。 それとも、私が知らないだけで、すでにドラマで実際に取り上げられていたネタなのかな? 最期の将軍、15代慶喜の前の、14代将軍家茂という人の話、ドラマであった? ↓ ↓ ↓ 検索したらあっさり出てきたよ・・・。 あんなに話題だった「大奥」でした。うわー私一度も見てないです。 それは見てみたいなあ。そうかー、ドラマになってるんだー。 (世間に疎すぎです)
売店も江戸資料が山ほど売ってて、うっかりちょっと買ってしまいました。 わ、わたしはここで、何でどうして「絵本百物語〜桃山人夜話〜」なんて厚い本を買ってるんだ・・・。 だって、京極夏彦の「巷説百物語」「続巷説百物語」「後巷説百物語」は、ほとんどここから妖怪ネタ持って来てるんですよ!? 巷説で見た絵と同じ絵がバンバン載ってて、解説もついてて、ああきっといずれ出版される「前巷説百物語」もこの中から妖怪ネタ持ってくるんだろうなーと思ったら、ふらふらと買いますよ!!! ぎゃー買っちゃった・・・!!! ひああ、ううう・・・。
ということで、活動的な二日間でした。帰りのバスはもちろん爆睡。 三年寝太郎が起きたそうじゃー!てくらい活動的だった。 一日目に寝坊して、午前中に祖母宅に行く予定だったのに、数時間予定が遅れて文字通り顔出ししか出来なかったのは、最初についたオチ。 明日は髪切ってメガネ作って郵便振込みにいきたい。 朝起きれるだろうか。 そうしてあさっては学校に行きたい。 これで明日からまた寝て暮らしたら、まじで三年寝太郎だなあ・・・ははは・・・笑えん。
そだ、よしながふみの自費出版本が届きました。 小野がもー本当に心底どーしようもないです。 たまたまトイレで読んでて、思わず手近な壁をかきむしりたくなるくらい。 千影がやっぱり大好きです。ちいちゃん好きだ!! 読みたい人はどうぞ。ていうか今度茜さんちに行くことがあったら持って行くからむしろ読んでください。
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