速記の話題でもう一つ。 話の上手な人は、短いセンテンスで語ります。 短いセンテンスで語るということは、主語、述語がはっきりしています。 だらだらしゃべると、いつの間にか初めと(主語と)全然違う話になっていたりします。 速記録を作成する場合は、主語→述語を気にしながらの作業を進めますが、いつまでたっても「。」を入れられない話し方の人って結構いるのです。 そういうときには主語、述語をはっきりさせて、短いセンテンスに直すのですが。もともと日本語は主語を入れずに話せるので、それは「あなたが考えていることか」「上司が考えていることか」「世間一般が考えていることが」と、根拠があいまいな場合もよくあります。 話の上手な人は、ここがはっきりしています。
主語がはっきりしてくると、「私はこう思っている」「私はこうやってきた」という話の方が、「世間一般はこう思っている」「従来の慣習ではこうやってきた」という話より数段心に響きます。 政治家の言葉が心に響かないのは後者だから、と私は思います。
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