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2002年12月09日(月) 石板(ウェジュ)の神殿を解剖する!

読みました…遊闘286。そして拝見しました…『ウェジュの神殿』

今日はジャンプを見ながら、読んでもらうと分かりやすいです。m(_ _)m(手間かけます)

ウェジュの神殿(以下神殿と略します)』の全景を見ると、ずらっとスフィンクスが並んでますね。
あれはルクソールにある「カルナック神殿のスフィンクス参道」を参考に描かれたモノです。
あの羊は「クヌム神の化身としても神聖視された牡羊」と本に書いてありました。

次にスフィンクス参道の突き当たりに、四つのオベリスクを備えた、三角錐+太い四角錐の建物が描かれていますが、
シモンによるとこれが『ウェジュの神殿』というコトです。

まず外観から検証してみます。
正面の三角錐に大きな正門があります。
そして正門の上部から四角錐下部にある入り口を繋ぐ階段が三角錐正面に設置されています。
この三角錐に設置された階段は、本体内部にある三角錐にも見られます。

この三角錐…、形がピラミッドに似ているので「ピラミッド」と呼んでしまいそうですが、
じつは一般にピラミッドと呼ばれているモノには階段がありません。
エジプトの歴代ピラミッドを見てもピラミッドの正面に階段は設置されていません。
内部も緩やかなスロープになっていて、階段はありません(私の記憶では…)

階段があるものは「神殿(祭殿)」と呼ばれ、通常、頂上部に儀式を行う場があるモノです。
メキシコのマヤ遺跡などのピラミッドには正面に階段がついていますが、これも頭頂部の祭祀場にあがるためのモノなのです。
エジプトの遺跡で階段といえば、ルクソールの「ハトシャプスト女王葬祭殿」でしょうか。
葬祭殿中央に伸びる階段は印象的ですね(^_^)

で、内部ですが、正面入り口から入ると、もう一つ三角錐がありますね。
てっぺんに聖火が燃えているようです。だからこれも「祭殿」となるわけです。
これなんかを見ると、「おお、マヤ神殿みたい!」と私などは思います(^_^;)

そして周囲の壁を埋め尽くす石板…。
どうやってあの位置まで引き上げたんだ?というツッコミは置いといて、
ここで「挨拶文の下」に張り付けた「パンテオン」の写真を思い出して欲しいんですが、
さりげなく、無数に穿たれた窓みたいなクボミが似ていませんか?

写真だと切れているのですが、パンテオンはプラネタリウム館のように丸っこい建物で、
その上部の壁面がポコポコと窓のように窪んでいます。(興味のある人はネットで検索してみてください)
そしてパンテオンの一番真上はぽっかりと穴が開いていて、日の光や雨が降り注ぐ構造になってます。

私は神殿内部の絵がこのパンテオンに似ているなぁと思いました。


    パンテオン
      紀元前27年、アウグストゥス帝の腹心アグリッパがローマ帝国で認められている
      すべての神々を祀るために建設したが、紀元80年に消失。
      ハドリアヌス帝が今の形に改築した。紀元118−128年
      出典&写真:古代ローマ帝国の謎−阪本浩(光文社文庫)


で、これは余談ですが、三角錐の上に載っている四角錐…。
これってアラブ諸国で見かける「鳩小屋」になんとなく似てます…(^_^;)
鳩小屋は、内壁に鳩の身体ほどの穴を無数に開けてあるんですが、石板がビッシリと並んでいる様子がそっくり…。
つまりこれは「魔物の鳩小屋状態」なんでしょうかね…。

セト神官に呼び出された魔物が「パァ〜っ」と飛び出るトコロも鳩っぽいし…。


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