| 2024年03月25日(月) |
今ここにいるのは今の花楓だから |
2025年。続編が放送される『青ブタ』 青春ブタ野郎シリーズのこと。 再来週から劇場版が全てBS放送される上、 翌週からは大学生編の新シリーズが放送される。 こうして年月を超えて更に映像化されるのは 正直、とんでもないシリーズだ。 現代に求められている何かがある証左と言える。 “思春期症候群” が引き起こすファンタジー。 しかしながら、、かなり厳しい局面がある。 それも我々が持つ身の丈の問題を扱っており、 丁寧に扱っている秀作だ。 この日、たまたま見直してしまった回があった
「また妹さんのこと 考えてたんですか?」
「翔子さんのことを考えてました」
「なるほど!エッチなことですね?」
「違いますよ。 どうして翔子さんは信じてくれるのかと思って。 花楓(かえで)の傷とか、アザとか 思春期症候群のこととか、 いくら話しても誰もまともに聞いてくれない。 誰も僕の見たことを信じようとしてくれない」 「見える世界が人の数だけ存在しているんですよ。 きっと。 私が見ている水平線よりも 咲太くんが見ている水平線の方が遠いように。 この海風もそうです。 気持ちいいって思う人もいれば 肌や髪がベトつくから好きじゃない、って いう人もいるんです。 こうして出逢えたのも何かの縁ですから、 人生の先輩から素敵なアドバイスをしてあげます
「フツー自分で素敵って言います?」
「私の人生にも 決して大きな夢や希望はありませんでした。 それでも 私は自分の人生に意味を見つけられました。 私はね、咲太くん。 人生って… 優しくなるためにあるんだと思っています
「優しく…なるため、、
「昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ… 優しい人間であればいいなと思いながら 生きています
「…あのさ、翔子さん 僕も 翔子さんのように生きてもいいかな?
「当たり前じゃないですか! 人に理解されない苦しみを知った咲太くんなら きっと誰よりも優しくなれます!! 絶対に誰かの支えになってあげられます」
僕が知らない価値観だった
自分に起きた“本当のこと”は理解されることはない 受け取ってもらえたとしても そのすべてそのままを分かってもらえることはない 点と点でさえもどうしたって奇跡的なことだと思う 自分のことは自分にしかわからない 自分でも自分のことがわからないくらいだ そんなのもう全部奇跡じゃないかな 笑笑 相手があることは実はほとんどがわからない だからこの《優しくなる》もわからない その深さがそれぞれの優しさになるから 自分なりの理解しかわたしたちにはできない それでも自分の(都合)だけは通り越したい 相手の気持ちになる、なんてよく言うけど そもそもまず、わかりっこない。 だから、やっぱり腹を括るしかない 首を括る前には腹なのだ なんとか自分の都合を最低限に抑えながら その人のことを考える それを信じすぎるのも危険とは思う… それでも、自分から、意識的に、運べることは もうこれで堂々とする他には出来ることがない☆
人を傷つけようなんて思っていないけれど 相手から全否定を喰らってしまう事件が なぜか、、忘れた頃にやってくる きっと知らないまま人を傷つけているんだろう それでも拒絶しない柔軟さがあるかぎり、 括るのは死ぬまでずっと腹だ!!!
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