| 2023年11月29日(水) |
「White Sphere」 |
本番を終えた翌日。11月20日。 高井さんからのメッセージを着信する
「タイちゃん! 明日、良かったら 17:30に来てください ゆっくりご飯たべましょう!」
地図に矢印と共に【ここやで】と記されている☆ 高井さんとはLIVE本番その当日で、、 もはや「タイちゃん」に属してしまっているw とても不思議だ(爆) もしかしなくても、、 前世に何か秘密がある気がしてならない それに、なんだか高井さんは自分に似ている。 ウザイ感じが特に似ている☆ 笑笑
加護さんは何度も何度も言っていた。 「タイスケくん…こんな風になっちゃダメよ?」
だが、、間違いない。自分は高井さん方面だ(爆)
地図に記されていたのはジュスカが滞在する、 まことさんの妻の実家。 行ってみてゾッとした。
自宅から歩いて10分だったのだ
そ、そんな、、バカなッッツ!!! 10分って何だーーーーーーーーーー!?!? おかしい おかしいよね? 絶対おかしいよ!! こんなことないだろ、絶対ない絶対ない絶対ない
あったよ…
これまで生きてきてここまでの奇跡は 考えれば考えるほど、、アレにたどり着いてしまう (あの事故から生きていたこと) 奇跡は、マイナスもプラスもどちらにもある。 事故は人生最大の不幸だったけれど、それ以上に、 生きていたことには奇跡が幾重にも重なっていた。 記憶を失っているので事実しか言えませんが、 深夜の事故で山道にも近い、 誰も人がいないような通りの中で 偶然にも人がいた音楽施設に突っ込んでしまった。 社長が残業していなかったら、、 わたしは確実に死んでいた— 記憶からはすべて抜け落ちてしまっていますが 意識はあったらしいけど、社長がいなければ 救急車を呼ばれることはなかっただろうし、 わたしの出血も尋常じゃなく、 右上半身は頭蓋骨にかけてまで砕けていました 不幸と奇跡が入り乱れているけれど、 偶然を通り越している感じ… 自分の体感として、、 おかしなくらいこのレベルに近いんですよね… ジュスカ・グランペールと出会って、 起こってきた奇跡の連続の度合いが、度肝すぎて これまで目を通してくれた人には わかってもらえるはず 完全におかしい そんなおかしいことが さも当然のように怒涛のように繋がっています
食事会が始まった まことさんの親族、義父義母義姉みんなが ジュスカを含めたわたしたちに 盛大な会を催してくれました 招かれるということはおそらく おどらなくてはなるまい そんな予感があった 食事会は、とにかく料理が盛大。 どこからどう見ても 自分の胃にはオーバーパワーw しかし、お姉さんが次々に器に盛っていくw たぶん気のせいだと思うんだけど、 なんだか「わかってるわね?」みたいなのを感じる 自分は少食だと思うんですよね… 思いますけれど、これは避けられない 招かれた者の責務だ 無心でたべたw いや量が!!量がね!! 感謝しかない☆
そして地元の偉い人 Kドラゴンさん(仮称)も来訪。 本番当日の帰りにもお会いしているので、 今日でお目にかかって二日目となる。 三日目は高井さんだけだw KドラゴンさんのSNSに自分が登録されてからの 第一声がこれだった
「タイスケくん、地元の友だちゼロやんw これはいかんやろ〜」
SNSはいけない。 友だちになってしまったが最後、 知人友人関係が、共通の友だちが すべからく明るみになってしまう!! とつぜん出刃包丁で刺殺された気分だ(爆) 地元の友だちなんているはずがない。 ここではまったく活動していないのだ。 しかしそれこそがアーティストとして 指摘されたところだろう。
人と知り合うことで見えるものが増える。 なにしろ見ようともしなかったことだ。 意識しなければ何も変えられない。 自分にはまだまだやりたいことがあるはずだ
飲んでいないのは加護さんのみ みんな飲んだ 飲んでいた 高井さんなんかもう茹蛸みたいだw つまらないことを延々と言っている 笑笑 まるで自分を見ているみたいだ(涙)
宴もたけなわ ついにまことさんが口火を切った
「タイスケくん、ただで食べて帰れないよね?」
「ええ、想定内です」
もちろんいつでも行けますよ☆ ジュスカ・グランペールが演奏を受け持ってくれる いや、、高井さん泥酔レベルに見えますけどw 「マイナーで弾いちゃうかもよ〜」 真っ赤な顔で笑いながら高井さんは言った
『White Sphere』
候補のひとつだった曲。 だけどこの時はもうまったく違う曲に聴こえた。 頭の中にあるWhite Sphereは、、忘れようw おどりになろうとしていていた最中、 とんでもないことが起きた
まことさんの義父、お父さんがおどり始めたのだ—
お父さんはめちゃくちゃ踊っている お母さん+お姉さんが お父さんを止めに入る 「お父さん!危ないよ!!」 それもその通りだ お父さんはおそろしく酔っ払っていた しかし、そのおどる意志は明快だった
「俺はおどってるんだ!!」
お父さんはすごかった
何がすごかったって、、 わたしを見ながらおどりをトレースしているのだ
そして奇跡はつづく
わたしが両手を前にすると、、なんと お父さんも両手を前にしてコンタクトして下さる! これはもうデュオそのもの☆ それを悟った 自分がおどるのとはちがうもっと別のもの 今日、この日にしかないおどりになっていた
酔っていたのもあるだろう それを圧しても、これこそはおどりの可能性☆ 自分がおどりたい、とは一線を画す もうひとつのおどりの姿 もしかしなくても、 自分(が)おどるよりもはるかに得難い 刹那、思い出した ああ思い出した!
自分がおどるよりも おどってくれる方が何倍もすごい
いま、お父さんと大声でおどりたいのだ
もし舞台で自分がおどっていたとして 知らないうちに客席の全員がおどっていたら— そんなのは計画してもできない おどりは《させるものじゃない》のだから
しかし「今」それを目の当たりにしてしまっている 自分のおどりに集中すればするほど 置いてきてしまった可能性を お父さんが体現していた
今までに何度もある。 「おどりましょう!」と誘うと 「いやいや、私はおどれません」って…
カラダがあるならヒトはおどれます。 おどれるんです☆ 技術? そんなの必要じゃないんですよね おどりには。 おどりたい、その気持ちさえあれば
奇跡はおきる 人と人が出会ったときに奇跡はおきる ひとりでいたって奇跡はおきない 人の間にいてはじめておきる
お父さんの家族は妻と娘三姉妹。 お父さんは「今日は最高だ」と言い切った。 話を聞いてみると、つまり女性社会だったのだ。 今日はわたしを含めてジュスカ、Kドラゴンさん、 来訪者の全員が男性だった。 もしかしたらそれが心地よかったのかもしれない
帰る直前。 まことさんに声をかけられた
「タイスケくん!今日はありがとう!! 自分たちだけだったら、 あんなにお父さんを楽しませることは できなかったと思う。 ほんとうにありがとう!!」
おどりはすごい おどりは《つなぐもの》だと思う セッションをしても それぞれが切り離していたら、離れていたら まったくおどりになれない おどりは見てもらわなくちゃいけない だけど、見てもらったとしても どう見えるかは誰にもわからない でも、自分にはわかる 通さないとおどりにはなれない 誰かの想いだったり意思だったり 持っている人にはそれを肌で感じる、 それがダンサーだと思う カラダを見れば一目でそれがわかるのだ
決して自分だけで完結していないのが
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