思い込み 自分にとっての《あたりまえ》 思い込みは強靭です
そのすべてを打ち砕かれたあの日
それまでのゆめが ほんとうのゆめじゃなかった、、 それを知ってしまったのは あの時あの場所にいたからです あの日がなかったなら、、 きっと永遠に気付けなかったかもしれない そこから始まる地獄に目を伏せれば 舞い降りた史上最大のギフトです☆ ただし、それに気付いたのは (その日)じゃありません それがわかったのは—
どん底を通り過ぎたある日
どん底は常に自分に張り付いていました コトバにすれば「絶望」になりますが そんなコトバでおさまらないほどの地獄です どうして通り過ぎることができたのか… これは未だにわかりません。。 この《わかりません》というのが、、 取り出せる唯一の実直な気持ちです
どうして 前を向けたのか
今となってはやっぱり (一生懸命おどってきた自分がいたから)に たどり着けてしまいますが、 あの時にそんなこと考えてやいません 自分のことだけで精一杯です なんとかしたい そう思えたのも通り越したあとです なんとかできる、と思えるまでが コトバにならないほど苦しかった 夜になると死にたくなるので、 夜に起きていられないほど 昼間に体力を根こそぎ奪います そうして毎日を乗り切っていました それを「一歩」と呼んでいいのか、、 なにしろ明日を迎えるためだけの努力です とにかく自分にできる最大の最低限でした あの時から出会った人たちが すべてのはじまりだった気がしています
なにしろ自分が自分でいるだけで苦痛でした 今までの自分じゃないカラダになっていましたし あたらしい自分を受け容れることができません 痛くて不自由で 完全に自分自身に 自分自身だけに呑まれていました
きっと誰もがそうなると思います 自分に、思いもよらないことが起こるなんて 思ってもいないはずだからです
明日しぬかも、なんて思ってやしませんもんね ところが これが自分自身に訪れたらどうだ 自分が変わってしまうのは「道理」です この世はいつどこで誰がどうなるかわからない ただの文章ではない、ホンモノが 自分自身に訪れたら認めないわけにいきません 世界の見え方が一変しました
今まで億劫に思っていたことが とつぜん急を要するものに昇華します 今できることを今やらないと永遠にやらない 誰かに会いたい 伝えたいことがある これが元凶で後悔のない人生がひらきました
今やれることをやったなら 全力でやれたなら 自分の力のなさがわかりこそすれ 後悔は来ません
自分が自分に呑まれている時は 本物の地獄です 自分に起きた不運、不幸は 誰にも受け止めてもらえません どんな人にとってもその人それぞれの地獄です 病気や症状に差がどれだけあっても同じ地獄です 自分自身が感じる痛みは、誰にも同じもののない、 共有することができない正真正銘の苦痛だからです わたしがそんな地獄から抜け出せたのは、、、 他人がいたから、です 他人というと語弊が生まれかねませんが 「誰か」と言えます 誰かがいることで自分がわかる 誰かがいるから今の自分がわかる 冷静になれる 自分を打ち払えるのは(誰かがいるから) そんな気がするのです 自分だけの世界では、 誰からも干渉されない世界では、 すべてを受け入れてくれる友人や親族だけでは 自分はいつまでも変わらずにいられます ただし人の間にいつまでも入ることもありません なりたい自分にならなくていいのなら もしも他人がいなかったなら こんなに怠惰な世界もありません 自分からそこに行きたいならまだしも 行きたくなくて行ってしまった自分には 最初から抜け出せるチャンスがあったのも事実です あの時、会いたい人に 片っ端からメールを送ったのを覚えています 自分のことをわかってほしかったからかも しれませんが、今思えば鼻血でそうですねw
過去にも記していますが、 ミキさんは自分を変えてくれた人です あれほど生きようとした人をわたしは知りません 生きるためにすべてのことをした やりきった人 人間にはあれだけの力があることを知っています いつも圧し潰されそうな恐怖と共にあった人 長く話していると(いつも)恐怖が滲み出てた ミキさんと出会って自分の痛みの小ささを 自分の地獄の小ささを思い知ったとき (自分)が吹き飛びました (自分)を抜け出すことができた (自分)じゃない(誰か)のことを、 はじめて、はじめて考えることができた日 今のわたしがあるのはミキさんのおかげです そんな人が今の自分を見たらどう思うでしょうね 「タイちゃんまだまだね☆」 なんて笑顔で言われそうで、、身震いします まだ元気に見えていたあのときに ダンスを、おどりを、見てもらいたかった リハビリ、、めちゃくちゃ頑張りましたよ! 今も終わりのないリハビリ人生ですけれど! ミキさんのいのちには間に合いませんでしたが まだ自分には間に合うひとがいます
どうやったらどん底から光が見出せるのか それも自分じゃない誰かに よしんば知り合いでもない人たちに 自分自身にもなかなか見出せない微かな光 理由のわからない 生きていることそのものに
そんな おどりに なりたい
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