断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2017年12月15日(金) 「海が降った夏」

前々前回そんな倫子が出演する芝居へ出向いたw

 『海が降った夏』

 ワタシ。24歳。
 上京して、五年が過ぎた。
 夢を追った。恋をした。仕事を始めた。
 お酒を飲めるようになった。
 振られた。夢を追った。仕事を辞めた。
 また恋をした。
 帰りたいなんて絶対に言いたくないけど、
 今更恋しくなったよ。

 数年ぶりの帰省をきっかけに始まる、
 母とワタシとみんなの物語。
 たくさんのあれからとこれからと、
 ワタシが生まれるそれまでを。
 それは愛おしくて力強くて、
 溢れかえりそうな幸せに
 ワタシは少しだけ泣いてしまいました。

「ただいま。ありがと。いってきます。」

 私の人生の物語なんて、
 きっとなんでもない。
 でもそれが一番幸せ。絶対。

出演者には峰尾かおりさんもいた!
かおりさんとは以前からダンスで見知っている。
でも、それもだいぶ昔の話。
おそらく事故前の話だ。
とても柔らかな人。
朗らかな笑顔120%で出来てるような人。
しかし、このお芝居では底の強さを感じました。
見知っているからこそ、湧き上がる感動がすごい。
役者だなあって強く感じたのです☆
あの頃の自分は踊るためのフィジカルがなければ
技術がなければダンスは踊れない、と思っていた。
もしかすると、かおりさんから見たらいい印象は
なかったかもしれない。
あれからの現在。
今こそ言えることがある。
もちろん踊るには、伝える伝わるためには
フィジカルと技術 そして意志が必要です。
果てがない力への挑戦。
その努力とは真逆の努力。
それは、その人がその人そのものであること。
本当に伝えたいものだけに焦点を当てれば、
筋力や技術が突然余計なものとなる。
問題がそれじゃないからです
自分の力を発揮する、というよりは
空間に溶けていくような、
透明になっていくような踊りがこの世にはある。
これは今の自分の支えでもあります。
それを示してくださった人がいた
これまで舞台にとどまらない様々な踊りを
見てきた体験が、
わたしの希望となっていることに気づくのです
そしてそれに気づけたのは、
その様々な踊りが、本当に様々だったこと
《すべてがいい踊りじゃなかった》
だからこそ希望を見出せたんじゃないか
いいものだけを見続けることができたなら
希望を見出せることはなかった気がするのです
これはある意味で、
踊りよりも大事なことかもしれません。
踊ることで誰かの何かになれるのなら。
だって その《何か》の《正体》じゃないですか
わたしたちが人前で死ぬ気でやってる職業は
もしかしたらそれくらいのことです
それくらいのことを死ぬ気でやっています
そして人によっては そのタイミングによっては
それくらいのこと、がそれくらいのことにならない
人前に立つかぎり、わたしたちは
常にそれを目指す人間です

この2017年は、、再復帰公演
『The 3rd Birthday』の年!!
病院を《卒業》してダンスに復帰邁進した年です。
そして次回公演のこと。
カラダを鍛えながらずっと考えていました。

 何でもない日々
 印象をのこさない風のような踊りを目指す

そうおもっていた矢先でした
『海が降った夏』
なんだか考えていることが同じすぎて、、
ひっくり返るくらいにビックリしましたッッ

人に何かを伝えようとすればするほど
暴力的なものに変容してしまいます
→どうしてわからないのわかってくれないの
わか「らせよう」としてしまった途端に
何かが、、大切な何かが崩れ落ちてしまう!!
その一方通行は、共感とは程遠く
人様に見せられるものになりえません
しかし! かといって、突きつけなさすぎたら
まるで心に引っかかりません
ここが、これこそが、あれです

 劇場版 甲子園には魔物がいる 

そのバランスが、何かが何かを超えるカギ
何か、そのもの自体が変容していくさま
みんなに、じゃなく、
その人その人の何かに変わっていく奇跡です
ここにこそ頭脳を創造力を全力で使っています

その日だけを見れば印象も残らないような
《何でもない日々》
ところがそんな日々には、、
とんでもないインパクトがありました!!
これには、、甚だおどろきました

 客席で涙が止まらない人が何人もいた

何でもない日々を見ているうちに
それが何でもない日々じゃないことに気づく
わたしが死にかけて覚醒したやつです
そして人類に等しくかかっている重さです
《今のたいせつさ》 この台詞なしに、
それを感じずにいられなくなる舞台でした


 「ここにくると 空が大きくなるのよ」


その声はとてもすがすがしくて
劇場を超えて《とぎれない空》を感じました
これを聞くためにこの日 劇場にいた気がします


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Taisuke [HOMEPAGE]