断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2015年07月15日(水) 「バケモノの子」

おめえ、生きてんのか 死んでんのか
俺と一緒に来るか?

 『バケモノの子』
  キミとなら、強くなれる。

  あなたは知らない。
  人間の世界とは別に、
  バケモノの世界があるということを―
  ひとりぼっちの少年 九太
  暴れん坊のバケモノ 熊徹
  ひょんなことから始まった
  おかしなおかしな師弟関係

背景は現代と江戸時代なファンタジー交錯でしたが…
その完成度はものすごいものでした―
日本人ってほんとうに “刀” が好きだよね??
これも侍の国だからでしょう 笑笑
武士道の精神が今なおやみくもに内蔵されているのだ
わたしたちのカラダには!!
もうこればっかりは仕方ない 笑笑
トムライJAPANッッ☆

 「あんなヤツでも今まで
  九太の親代わりのつもりだったんだよ」

 「決着をつけなきゃならない相手がいる。
  勝てるかわからない」

 「九太は自分じゃ一人前のつもりでいるが、
  今はまだ誰かの助けが必要なんだ!」

ひとりぼっちの不幸な少年が、強いけれど身勝手な
独り身のバケモノと出会い、修行や戦いを経験するう
ちに、いつしか本当の親子にも負けない強い絆を得る
物語。
その監督の言葉通り、本当にその通りに出来ており、
正直、映画の完成度は群を抜いています。
しかしながら、その完成度が高ければ高いほど、
嫌な感じがしたのもたしかです
エンターテイメントとして “売り” に来てる感が凄い
これもあまねく人にみてもらいたいという根底では
ありましょうが、なんかすごいイヤだった

 今の世の中、たいがいそんな感じだからです

売れるためには、人目を引く為の工作が不可欠。
ええ、ええ、わかります  大事ですよね―
でもそんなに売らなきゃいけないの??

 気持ちわるッッッ

いい映画であればおのずとそうなるだろうに!!
ぜったいに人がほおっておくわけがない!!
なんか妙に出来すぎてる映画とおもったのです。
完成度が高すぎるからこそ気持ちがわるいのです。

 だけど、そういうものを通り越して泣きました

こればっかりは理屈じゃないので仕方ありませんw
やるな監督!! こんちくしょう
台詞はこれでしたッッ

 「胸の中の剣になる!」

熊徹はマジでダメさだけしかありませんでしたが、
ストーリー上、心意気だけは本物のはずと思ってた。
でも、生活を通してひとつも見えてきませんでした
もちろんまったくないわけではなかったのですが、
その強度が極めてフツーだったのです
最後だけ見せられてもどうにも納得いかない。
映画が終わってそればかり考えていました。。
なぜなら熊徹が終始かっこわるいからです。
あれだけかっこわるくて “強い” ってんなら、
その強さはただの “才能” でしょう。
実は、人生に目標がない件なのです!!
今わかった! 熊徹には心意気自体がなかったんだ
さあてそういうわけで、やっと結末にいけそうです!
この映画は、まるで目標のなかった熊徹が
最初で最後の本気《九太の剣になる》物語でした
この作品で最も興味深いのは熊徹です。
視点が九太なので、九太を追ってしまいますが、
実のところ、一番成長したのは熊徹なのです
自分のためだけに生きてきた独り身の熊徹が、
初めて身を挺して誰かのために行動したこと。
大人の物語です

 絆は血じゃない
 時間だとおもった



この世は何者かであらなきゃいけないような世界です
何者か、言えなきゃ信用されない社会だからです
子どもならまだしも、大人なら絶対です
でも、ほんとは、、
何者かでなくたって生きていていいはずです!
だけど “生きているだけ” では悩みが絶えません。。
わたしも学生の頃は特にそうでした
今だってそうですけどw

 どうしてなんでしょうか
 そして、《何者》って一体なんなんでしょうか

なぜ、生きてるだけじゃ信用されないんでしょう??
誠に不思議です
面白いことに、《何か》をやっている人、
もっている人には、自然と《自信》が見えます。
目標や指針が人を強くするのでしょう。
いいや間違えた!
その目標への《努力》が人を強くするのです
一つはこれでよしとしてッッ
《何か》の謎はどうでしょう!?

 やっていることが人に受け容れられるものなら
 → すごい人
 人に受け容れられにくいものなら
 → 変な人

なんということでしょう
第三者の主観でいきなり二分ですッッ(爆)
受け容れられるって何でしょうか。
それは役に立つことです
受け容れられないって何でしょうか。
それは役に立たないことです
こうして考えてみると疑問が浮き上がります。

 役に立たなきゃ評価されにくい

これが人社会の実態です。
ああ、評価。 ほ〜んと気分が悪くなる言葉ですね
評価を受けなくちゃ生まれない自信。
これこそが人を生きにくくしている正体です!!

実は《自信》は自分でつくりだすことができますw
自分で自信をつくること
生きていくことは親から与えられるものですが、
自分で生きていこうとする自信はどうでしょうか

◎もう一つの胸の剣は自分でしかつくれないのです◎


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