プール歩行するときは考えながらです。 どうやったら正しく歩けるのか。 どう踏んで、どう蹴るか。 理学的にいうと “効率よく歩くこと” でしょうね。 “効率よく” とは伝える力を無駄にしないことです。
ん!? 伝える力かッッ
それならダンスにも通じるじゃん!! 笑笑 右脚と左脚の差をなるべく自分で理解しようとして、 力の通る感覚を徹底的に探る。 地上での癖にしないためにも完璧な歩行を目指す。 要するに単純な運動として《歩行》をしていません。
結局、行き着くところは美しさといえる
正直言って、左が崩れれば右も崩れます。 左で出来ないことを右がかばうからです。 だから、まずは腰を動かないように安定させる。 腰をずらさないことで踏み出す足の向きを整える。 すべては右左に差を出さない作戦です。 さらに意識的に行うために腰に手を当てます。 その上で、どれだけ速く歩けるかに挑む。 歩いてみればわかりますが、 プール歩行で速く歩くには決定的なコツが要ります。 そしてそのコツをつかんでしまうと、 “効率のよい歩き方” しか出来なくなってしまいます その歩き方じゃないと “速く” 歩けないからです それに気付いたとき、複雑な気分になった…
これまで踊ってきたことで、 “効率がいい歩き方” を思いきり手放してきたのだ
ダンスは決して正しいカラダの使い方をしてません。 カラダに無理を強いる特殊な訓練といえます。 見ている人に何かを伝えるために、 全身全霊で可能性に挑んだ結果なんです!! だって気が付いたら効率がいい歩き方じゃないのだ! リハビリをしながらおもった
いい歩きができるようになったら、 また効率わるいことをしていかなきゃいけない
なんだろう、このせつない感じ。。(爆)
そんなときでした― 山のような男性が歩行用プールにやってきたんです! 圧倒的横幅の巨漢。 その歩行を見て足がすくみました…
めちゃくちゃ速いんですよッッ!!!
何で!? この時 わたしはダッシュ中でした 全力ダッシュなのにまったく追いつけません!! 荒波が、荒波が重いッッ そんなバカな… こんなのは初めてだ
おそらくは その体重による安定感だろう
まさか足が地についた生き方ってこういうこと!? まるで、まるで、地上を歩いてるみたいなんです!! 直感した。
そうか!! これがゴジラか―
映画ではゆっくりに見えますが、 そのリアルはとんでもない速度ですよ たぶんッッ なんてこった。。 この人の浮力はどこいったんだ… 後ろから追われることがこんなに怖いとは!!
それは、完敗したおじさんとはまた違う恐怖でした―
できるなら今すぐこの恐怖を踊りで伝えたいッッ タイトルは… 『浸水の巨人』ww
この世はでっかい宝島です☆
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