| 2013年05月25日(土) |
新剛逢飛 〜ゆけゆけUK〜 |
◎いよいよオックスフォードへ、イギリス2度目の出発◎ 今回の座席も窓際予約、空をたくさん撮りますからね。 今季も全路ANA! そして前回と同様、単独出発→ヒースロー空港合流です。 っていうか、周囲は完全に修学旅行生に包囲されてました。。 修学旅行ロンドンかよ― いい時代になったもんだ 高校製たちは早くも対戦ゲームで大騒動― なんてこった 12時間は彼らとともに過ごさなくちゃなりません! かるく失神しそうです 激戦が終わり、ようやく静かになった頃 わたしは動き出します。 それは、おじいさんは山へ芝刈りに 的な、ごく一般業務w 座ってるだけではカラダが固まってしまいますからね… ちょっとでもストレッチしてカラダ伸ばしてやらないと良くありません! 一番近いスペースは最後尾でした。
「ダンサーさんですか?!」
客室乗務員さんに声をかけられてビクついてしまいましたw これまでは他の選択肢あったよね笑 例 「ダンサーか何かですか?」 もしそう訊ねられたら「何かです」と返す野望が整っています。 ところがピタリと当てられ野望は砕かれましたw 選択肢がないってすごいね! いつも先生には「そんなんじゃダンサーなんて言えないわよ」って、 常に罵られながら重圧をかけられてきたわたしです。 この世界には終わりがなく、上には上がいる厳しい世界だからです。 ダンサーとは、いつも今を超えていく自負がなければならないのでしょう
わたしはようやく手が届いたのかもしれません
選択肢のない一声がそれを証明してくれている気がしました。 わたしのレベルがどうあれ、うれしい一言です! おもわず添乗員さんと話をするタイミングができました。 わたしがOxfordへ踊りに行くまでのことを話すと、 添乗員さん、その“実のお姉さん”が31才でワーホリを取得、 ドイツにダンス留学されていると聞けました! 思わぬダンスつながりw ダンスってすばらしいね! 2年前の出発のときの客室乗務員さんのことを尋ねてみました。 すると意外な事実を知ることができました!
「いつも“はじめまして”から始まるんですよ」
全世界で6000人くらい在籍してるらしい客室乗務員業界!! 決まったメンバー、チームで動いているわけじゃなかったのか!! チームワークは出来て当然のプロフェッショナルからのスタートでした!! なんと初対面から始まる職業だったんです。 まず同じ人に出会うことがないのだそうです。 そうだったんだ… 驚きましたね ダンスで言えばいきなり初対面で一緒に踊れ!ってことになります。 初対面で結果を出すことが求められるということでしょう。 すごいなぁ リハーサルがないんだものね… 毎回最初で最後の仕事をしているようなチームともいえます。 その意味ではわたしたちも同じかもしれませんね! しかし、対人の接客業務ですから人が好きじゃなきゃ勤まるまい。 いつもオープンでいることは実のところおそろしく大変なはずです。 そんな添乗員さんの話でおもしろい視点がありました。
たまに わたしのように話をする人がおり、そんな方には、 “その人の生きてきた人生を感じる” と言われていました
いろいろな国の人やいろいろな考え方の人を相手にする職業の人たちです。 人間の“感じる力”って本当にものすごいチカラですよね わたしたちのそのときの表情や声色、所作、実にその全てが影響しています そう考えたら怖くなりませんか?? わたしがわたし自身のことを他人にどう捉えてもらいたいのか そしてそれがどのように相手にわかってもらえるのか
これは、まさに踊りそのものです
人と話せるってほんとうにしあわせなことですよね 簡単なのに難しい おおよそオープンな心がお互いになければ会話は続きません 誰とでも話せるところにいけるとは限らない この会話自体がわたしにとってダンスそのものです
ウソなく、伝えたいものがある
できるなら天性の才能ですべてを肯定してみたいところですが、 幻想を追っても、ないものねだりしても仕方のない世の中です ないものなら、努力でなんとか切り開かなくては―
添乗員さんにはどうしたらカラダが柔らかくなるか訊ねられました。 わたしは自らの経験から“意識する”という奥義を伝授w これまでも、何度も言ってますが今でさえわたしは発展途上中です! みんなにどれだけ「タイスケさんは柔らかいもんね」なんて軽んじられても、 最初から柔らかかったわけじゃない。 それは地道な努力の賜物でした。 だってあんなに硬かったんだものね…
自分がどれだけ硬かったのか、自分が“一番”知っているんです
不意に名前を呼ばれて振り向くと客室乗務員さんが通路に並んでいました するとわたしたちの公演を、ダンスを、応援してくれたんです!! そしてメッセージカードと大量のANAグッズをいただいてしまいました☆ 修学旅行生たちなんか度肝抜かれてましたw 着陸後に「凄いんですか?」って名前聞かれたくらいです(超実話 あまりの突然の出来事に、誰よりも自分が度肝抜かれてたけど!!
☆ダンス公演 成功祈願!!☆ 5月30日からの4日間が素晴らしい日々になる様、 又、お身体が今よりももっと元気になられます様、 心よりお祈り申し上げます! from ANAクルー
内容は中略してますが、このカードは公演中ずっとお守りでした 最初のイギリス公演『Wings』出発の空でも、 また自分が飛行機に乗れるなんて思っていませんでした あたらしいカラダでの空に泣いてしまったくらいです そのときはまだ感情の起伏が激しく、自分を制御できていなかった 踊れるところまで回復したものの、踊るということに重圧を感じていました あのときもやっぱり人の思いがわたしを強くしてくれました 他者からすれば、それはなんでもない小さなことに見えるかもしれません
ですが、そんな小さなことこそが奇跡そのものだとおもうのです
相手があることには、どんなことにも真実がかくれています 人は、気持ちがなくちゃ行動には決してなりえません あのとき、きっと何かを受け取ってもらえたのだと信じています
“オックスフォードでもそんなふうに踊りたい” わたしは空で誓いました
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