京菓匠 鶴屋吉信、全国の有名百貨店に店舗がある京菓子店。 わたしはここの焼き菓子“紡ぎ詩”の大ファンです! そのカタチは西陣織の繭を謹製。 ケシの実をあしらった香ばしい焼き皮に包まれた刻み栗入りこしあん。 ひとくち饅頭の傑作です☆ 小腹が空いてるときおやつとしてよく購入してるわたしですw バラ売りされているので買いすぎることもありません!
購入するとき店員さんに声をかけました。 「これ美味しいですよね〜」 すると店員のお姉さんが 「失礼ですが、JR●●線に乗られてませんか?」 あれっ? えっえええええッッ!?
アタリです
飛び上がるくらいに驚いたのですが面白いくらいにわたしの姿勢は崩れない。 これが日頃の精進の成果だ!! 〜涙ぐましい努力の結晶〜 おかげさまで品格を失うことなく会話をつづけられましたw 正直なところを申しますと、気持ちは遙か5mほど吹き飛んでいます。 だってわたしは一方的に見知られていたんです。 本を貪り読んでいるところとか、疲れで怠惰の権化みたいにしてたりとか… あんなところやこんなところを見られてなんかしたら―!!
無理だ、無理すぎる…
いつも乗る電車がこんなにおそろしい乗り物だったなんて 品格とは真逆のところでガタガタ震えてましたw しかし、裏腹にわたしのカラダは勇敢でした! いつわり、これは偽りなのかもしんない。 舞台上では偽りだろうがなんだろうが堂々としてないと― まがりなりにもひとに夢と希望をあたえるお仕事。 ってここ舞台じゃないし!! おお!真に板についてきたか?!
嘘が上手くなりました
嘘も技術なのだとわかった瞬間でしたねw 嘘というとちょっと違うかな、うろたえることがないってことかな? わたしは答えました 「乗ってますよ」 店員のお姉さん「いつも身なりがしゃんとしてらして」 タ「いつも個性的すぎてすみません」 「いえいえ!わたしは●●駅から乗ってるんですが」 あれっ? えっえええええッッ!?
それ俺が使ってる隣の駅だよ
下車駅は終点ですからみんな同じです。 「降りたら足が速くてすぐ見えなくなるんですよね…」
それは“足が速い”んじゃなくて いつも“ギリギリにしか自宅を出てない”からだよ―
そんな速度までも知られていたか。。 なんてこった 人間、どこで誰が見てるかわからない!! 家を一歩出たそのときからすべて見られる世界! そして、おおむね忘れるような毎日の中で記憶に留まるものもある― 恐怖を感じました なんたってわたしはダンサーですから その記憶に残るような踊りが踊りたいはずなんです 事実、わたしにはいくつもわすれられない踊りがあります そう考えればいつもいつでも瞬間を大事にせざるを得ません こころが動く瞬間はみんな違うからです
よくよく思い返せば「これ美味しいですよね〜」と言わなければ、 こんな話にはならなかったとおもいます。 それに、わたしがいきすぎていれば相手が話しかけないでしょう。 一言がなければ何も始まらなかった
タ「じゃあ今度会ったら声かけてくださいね!」
なんと大人な対応でしょうか 成長したなあ
翌日、いつものように慌てふためいて出かけ… はっ! 店員のお姉さんが浮かびました こんな身なりじゃ出かけられない!!
いつもの毎日に厳しさが増しました。。
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