この日の訓話に【欲を制限する=ブラフマチャリア】が語られました。 例えば、行動で“甘いものを食べない”を自らに課した場合。 自分で甘いものを食べないと決めました。 しかし、心がずっと甘いもののことを考えていたら…意味ありませんよね? 頭でいくら綺麗なヨガアーサナ決めても身体が悲鳴あげてたら良くないよね? クラス前のそんなお話でした。 身体が悲鳴をあげてでも踊らなければならないのがダンスの世界です。 それは自分に向き合う以前にお客さまに見ていただくものだからでしょう。 わたしは訓話を拝聴しながら自分の経験を思い出しました。 それは―
「よいしょ」の恐怖
わたしは、朝起きて“あること”を自らに課したときがあります。 ◎それは、「よいしょ」を使わずに1日を終えること◎ バカバカしい話だと思われる方もいることでしょう。 それでも頑なに試してみたときがあります。 あれは免許を取得して車に乗り始めた頃だったかな。 なぜ「よいしょ」を言わないことにしたのか。 それは無意識に紡いでしまう言葉だからです。 それは自分の理性で口にすることを選んでいないはずだからです。 どうしてそんなものを“つい”言ってしまうんでしょうか― それに気付いたとき、怒りにも似た気持ちがわきあがったのを憶えています。 わたしはそれを確かめようとした。 〜これは、そんな冒険の物語です〜
何度も失敗する日がつづきました
すごく上手くいってた日のこと。 おもったね“今日は調子がいいぞ” そんなときでした、おもいきりハンドルを切りながら「よい…」 はっ?! 車を運転しながらそんなこと考えたら、瞬間dangerous突入です!! (※危険ですので、よい子はマネしないでね) ここまで「よいしょ」はわたしたちと共に在るのか… なんてこった どうしてもふとした瞬間に口に出してしまう!! なんで言っちゃうんですか?! 意味わからん!! そんな日がつづきながらも「よいしょ」に関するあらたな疑惑が浮上。
一体「よいしょ」ってどこから来たの??
不思議、不思議でした。 なによりも、ものごころついたときには既に使っているではありませんか!! 知らないうちになんでこんなもの習得しちゃってるんでしょうか!! 前日のblogは記憶を扱ったものでしたが、今回は記憶にもありません。
俺はいつから「よいしょ」を使ってるんだ??
〜不意につかうその言葉がどれだけ奇妙なものか初めて気がついた瞬間です〜 これまでそれは“あたりまえ”に使ってきたものでした。 この“あたりまえ”は一体どこから“あたりまえ”なんでしょうか!?
わたしは身震いしました いつどこでわたしは「よいしょ」を仕込まれたんだろう
わたしたちは「よいしょ」に類似する言葉をみんなもっていませんか? 「よっこらしょ」、「せえの」など、たあくさんあるはずですw そのすべてはリズムを引き出すものです。 年齢が上がるほど使っている気がしますが子どもたちだって使ってます。 わたしたちは年齢を感じる言葉だとおもっているふしがありますよね。 何事にも気がつくというのは気がつく時期があるものです。 これをもとに“使わないようにしよう”と心がける人もいます。 しかし「よいしょ」には偉大な力があります。
「よいしょ」を口にすることで体内リズムがとれる
事実、医療の現場では「よいしょ」を言うことが推奨されています。 おじいちゃんおばあちゃんがバランスを崩して転倒しないように。
どこの誰が「よいしょ」をわたしたちに教えたんでしょうか。 犯人は一人じゃない。 〜あらゆる人が使っていたはずです〜 わたしたちが赤ちゃんのとき、祖父や祖母が抱っこしてくれたでしょう。 知能が発達する前からすでに聞いていた言葉ではないでしょうか?
わたしたちに「よいしょ」を取り除くことはできるのか
これは明らかに“日本人の血”です。 DNAに深く刷り込まれた因子とでも言うべきものかもしれません!! わたしに息子や娘ができたら「よいしょ」と言わない人間にしたいw まだそれ以前の問題ですけど、じゃあどうするか(爆 そのためにはまずもって夫婦が使えません。 そして祖父や祖母には絶対に会わせない。 そんなことをしたところでおそらくは“無駄”ですw 外に一歩出た瞬間に「よいしょ」は襲いかかってくるはずです。 日本にいる限り絶対に無理でしょう。
〜ある日、わたしは「よいしょ」を言わずに過ごすことができました〜 寝床に入って自分自身を讃えてやろうとしたとき、こころが言いました。
「よいしょ」を言わずに過ごすことはできたけど心ではめちゃ使ってるよw
あのとき、わたしはすべてを理解しました。
「よいしょ」はわたしの一部なのだ
留学したときや海外で気付いたこと。 それは欧米人が「よいしょ」に相当する言葉を使っていないことです。 まったく「よいしょ」の話は終わりません。 〜物凄い言語です〜 アメリカ人の夫をもつ人が言いました。 「似たような言葉使ってるの聞いたことあるよ」 それでも「よいしょ」のような特定の言葉じゃなさそうでした。 最後に行き着いたのは今年、ピラティスの先生の発言です!
「西洋は椅子文化だからじゃない?」
なるほど― わたしの中では今のところこれを解答にしています わたしたち日本人の歴史は床に座る文化です。 御先祖様は床に座ったところから立ち上がることをしてきました。 じゃあ西洋人はどうでしょう? 座ったところから立ち上がるその労力は、床からとは比較になりません!! これが、わたしたちの「よいしょ」を引き出したのではないでしょうか。 だとすれば「よいしょ」は本当に日本人のアイデンティティーです☆ 「よいしょ」はカラダが紡がせている言語なんですよ!!
AYAKOさんにそれを話すとこんなこと言われましたw
「タイスケさん、もうそれ悟りじゃない??」
|