断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2013年01月11日(金) 天国と地獄は行き来できる

時間ができたのでいつもいかないビギナーズクラスに出ることができました。
知ってる人といえばAyakoクラスでご一緒な、このクラスを進行統率するAya師範だけ。
わたしは基本、前のめりな人たちが鎬を削ってるクラスにしか出てませんからねw
このクラ… あ、いた! sクラ子いたw
どうやらいつもどおり後方で甘い生活をすごす計画のようです(爆
とにかくその他周囲は完全なaway包囲網でした。

 away空間で自分自身を圧倒的に輝かせるためにはいつも以上の集中が必要

それはクラスが始まってすぐのことでした。
マット前方に立って両手を高く上げ、左手で右手首を掴んでひっぱり右体側を伸ばす。
右体側を伸ばす=体が左に傾くなんでもない準備運動。
ところが、わたしがこれをやると約90度直角に折れ曲がることになります。
“ちょっと傾く”くらいの騒ぎではないのだ。
しかし周りのことを考えて力をセーブするなんてことは決してしません。

 全力でやらなきゃなんにもならないからです

誰かのためにやってるわけじゃない、すべては自分のためですよねw
そんなときでした!

 「ブ、ブホッッッ!!!」

わたしの真後ろの方角から誰かが壮大に吹き出しました!!
刹那、すぐに感づいた。 “笑われたのは俺だな”
右体側を伸ばすってことは逆の左体側も伸ばすってことです。
次もわたしのカラダが直角に折れ曲がった瞬間でした。。

 「ブ…ブ、ブホッッッ!!!」

ってまた真後ろで誰かが吹き出した―
未確認ですが絶対同一人物です☆

 一度目と二度目の吹き出しには明らかな違いがありました
 どちらとも最終的には耐えられなかったものですが、
 二度目は明らかに“意識的に耐えようとした”ことが伺えますw

耐えようとしてくれたんですよ!!  でもダメだったんですね
 〜哀しくも虚しい現実です〜
最初はムッとしましたが、二度目では笑いそうになりましたよw
後日、k野先輩にその話題を話した後、偶然わたしの後方にいたことがありました。
そのとき「同じ動作を見て危なく吹き出しそうになったよ」と言われましたから、
その威力はたしかなもののようです。

 例えて言うなら人間メトロノームみたいな感じでしょうか
 あくまでも人体ですから「グイーン、グイーン」みたいなw

だいたいk野さんとわたしは前列で熾烈な闘いを演じているライバルです。
よって、横から見ることはできても後ろからその姿を見るなんてほとんどない。
一般人女子だったらそりゃ笑うよな…
女の子ならまだしも男子の柔軟性ってのはそうそう見ることはできまい。
いつものクラスならわたしの存在を理解している方たちなのでこんなことはおきません。
 自分が笑われるなんて初めて知りましたね
こっちは真剣にやってるだけですからとんだ迷惑です。
あ、むこうも真剣にやってたならむこうはむこうでとんだ迷惑かw

カラダには無限の可能性があることを雑技団でも見て一刻も早く理解してほしいですね


◎さて、まだまだ残念な伝説はつづきます◎
この日もペアワークが言い渡されます。 〜Aya師範はわたしをみんなの見本にたてた〜
 【本日の種目は勇者のポーズ1】
Ayaさんのサポートにより、わたしの後屈は床と平行以上に伸展。
わたしは自分自身に全力で挑んでいるだけですが異様な空気を感じました。
頑張ってるのに歓声もおきない実に苦しいものでした(爆
「この人はここまでイキますけど、みなさんはここまでやらなくていいですからね〜♪」

 それ、なんのフォローにもなってないよ たぶんw

「じゃあペアになってくださーい♪」
とんでもない見本をやってしまったわたしに声をかける人なんていやしません(爆
まぁ誰でもいいんですけどね。
しばらくして、あぶれている凄くかわいい女の子を発見しました。
ビビッドピンクのTシャツから推し量るに、どう見ても初心者w
わたしと目があった瞬間、女の子にとんでもない悲劇がおとずれます。

 目が3倍くらい開いた挙句、さらに後ろにあとずさり―(超実話

どこからどう見ても戦慄が走った様子です!!
地獄でも見るようなその表情、、なんと失礼な女でしょうかw
そこらへんの人間よりわたしは明らかに有能ですよ??
そう、このときです、わたしの脳裏におみくじの恋愛欄が浮かんだのは。

 【恋愛】 今はまだダメです

なんと納得できる状況なのでしょうか―  なんてこった
どんなに努力しても無駄だと言い切られた一文。
かつてこれほどヒトの夢と希望を踏みにじるおみくじを引いたことがありません。
わたしの心が悲痛に叫ぶ 「怖くないよ〜」 「悪いひとじゃないよ〜」
なんだか“赤い靴”の人買い偉人さんの気持ちがわかったような気がしましたw
きっとバルジャンがコゼットを引き取るときもこんな気持ちじゃないかなw
それは“どんなにイイ人ぶっても決してわかってもらえそうにない感じ”ですw
空気が読めたんでしょう、Aya師範がやってきました。

 「じゃあタイスケさんはsクラ子さんとやってください」

そのときの女の子の表情といったら… まるで天国にでも昇ったような顔でしたねw
 “ほっ”とした安堵感、全世界の平和が一瞬でその顔におしよせた
わたしは一人の女の子の絶望と自由、その両極をいっぺんに見てしまったのです
人間はこんな一瞬で地獄と天国を行き来できるんですよ

 あとから思い返せば返すほど、貴重なものを見た気がしてなりません

輝きすぎて威圧してしまうのではなく、うっとりするような静寂がほしいものですね


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Taisuke [HOMEPAGE]