| 2012年08月12日(日) |
「桐島、人間やめるってよ」 |
第22回 小説すばる新人賞 ベストセラー小説映画化。 全シーン、全カットを見逃すな! 全登場人物、全時間がラストに繋がる!
『桐島、部活やめるってよ』 全員、他人事じゃない。
高校って、生徒がランク付けされる。 なぜか、それは全員一致する。 わけわかんない事を連発するヤツでも、ランク付けだけは間違わない。
神木隆之介くんはほとほと素晴らしかった。 『とある引く牛〜』声優では女々しすぎてどうかと思ったが今作で切り捨てに成功w この映画では“とある一言”を言うために神木くんはいたようです。 神木くんを軸に物語は展開しないし、リアル一般高校生にしか見えませんでしたからw 貧弱、筋力なんて皆無だし、ぜんっぜんかっこよくもなんともない役。 でも、そうだからこそ、あの一言が生きているのだとおもいました。
まさか主人公があの人物だなんて思いもしなかった
わたしはそのラストに清清しさを感じました
何を隠そう、わたしは【日●レ】ロゴが出るだけで顔が引きつる男です。 なぜならそのマークこそが商業映画を決定づける烙印のようなものだからです。 ところが…ところがです!!
これは映画でした まさしく青春映画だったんです―
あのロゴが出る上でこんな映画がつくられるだなんて思いもしませんでした。 内容がまったく商業映画じゃないのです。 〜どう見ても“売れる”つくりじゃない〜
この映画は見る人の感受性と想像力が問われるつくりになっているからです
それも、ほとんどリアルフツーの何の変哲もない高校生生活だもんね。 それぞれの小世界がどのように展開されているかたいへんリアリティに富んでおり、 まったくもってたいしたことのない問題がとんでもないところへ連れて行ってくれます。 そのとんでもないところを感じられるかどうかが最大の争点です。 もしかしたらほとんどの人が「面白くない」とか「意味わからん」とかじゃないかな…
この映画はフツーの人間のフツーの歓びがどこにあるかを描く作品だからです
その歓びは日常に劇的変化を呼ぶようなものでは決してありません しかしそれこそが生きる意味を強烈に色づけるものです わたしはこの映画を撮った監督はすごいとおもいました。 って『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の監督でした! あれもすごかったね
部長・神木くんが率いる『生徒会 オブ ザ デッド』も見たかったねw
“桐島”は彼女が言ったように「眼中になかったんじゃない?」ってことだと思う。 フツーじゃない、“できる”と評価される桐島はきっと俗物を切り捨てたのだ。 その周りに居る人間のすべてが“できない”人間だったから。 “できない人間”は、つるむんである。 毎日を楽しくするために。 そのためには悪者もつくるし、人間を量りたがる。 わたしは“桐島”に似た感覚を知っています。 バレエダンサーとしてプロを目指す子どもたちがまさしくそのような様相なのです。 もう高校生くらいには驚くほど大人のような発言ですからね。 そして、他の人間にかまっている暇はないというスタンス。 自分自身が進む方向が厳しいがゆえに他のことを考える余地などないのです。 自分の未来にとって、必要なものとどうでもいいもの。 たぶん“桐島”はこれに近いんじゃないかとおもった。
目標、目標ではないでしょうか
しかしそれが人を分けるとしてもどちらがいいとかわるいとかじゃない。 問題なのは自分の生き方。 他の誰でもない、自分自身の生き方の指針です
歓びをもって生きることが、人を豊かにするのだとおもいます
|